モルベジ 

2012, 11. 10 (Sat) 00:50


ビタミンCを摂取して、イケメンになろうと必死なモル作さん


雑食動物の人間にとって、野菜は繊維質の供給源になってる。
でも、草食動物ど真ん中のモルにとっては、実は繊維質が全然足りない。
牧草の1/20~1/5くらい。
試しにチモシーをちょっと齧ってみた(人間には牧草を消化する酵素なんてないはずだから、真似しないで)けど、なかなか噛み切れなかった。
モルは繊維質が少ない物を食べると、盲腸内の細菌のバランスを崩して体調を崩しやすくなる。
肥満の元にもなるし、野菜上げすぎるのは、結構危ない。
だけど、牧草だけだとビタミンCが足りなくなっちゃうし、栄養のバランスが固定されちゃう。
モルが野菜を食べる利点は、牧草にはない色んな栄養素を摂取できる事と、比較的安全に、色んな味を楽しめる事。

そんなこんなで、メインは牧草で、野菜は副食として控え目に与える。
目安は、6g/1kgくらい。

ビタミンCの多い野菜は、キャベツ、ピーマン(赤、黄、緑の順に多い)、パセリ、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、モロヘイヤ、明日葉だけど、パセリ、ケール、モロヘイヤはカルシウムが多すぎてモルが結石になりやすくなるので、あまり頻繁には与えられない。
更に、モロヘイヤは灰汁も強いし、種は有毒。
なので、お薦めはキャベツ、ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、明日葉。
あと、ビタミンCはそこまで期待できないけど、人参は、好きなモルが多いみたいだし、上げすぎなければ問題なし。
よくモル飼いの中で話題になってる、人参に含まれるアスコルビナーゼという酵素がビタミンCを酸化させるっていうのは、ほとんど都市伝説みたいな話で、実際は、アスコルビナーゼとビタミンCと酸素が混ざって初めてビタミンCが酸化する。
つまり、例えばブロッコリーと人参を同時に口に入れてくちゃくちゃしたり、ミキサーで野菜ジュースにでもしない限りは大丈夫。
モルは複数の食べ物を同時に口に入れて咀嚼するとか無理だし、野菜ジュースなんか普通は上げない。
胃の中にも酸素はない。
人参入りのペレットとかあったら、やめといた方が良いと思うけど、そんなもん売ってないと思うし。

野菜の灰汁が心配な場合は、お湯でささっと茹でるか、重曹で灰汁を抜く。

ビタミンCがちょっとしか入ってない野菜は、モルにとってあんまりメリットがないので、上記以外はほとんど微妙。
食べると中毒を起こしたり盲腸内の細菌のバランスが崩れたりする野菜もある。
駄目な野菜は、人参の葉、トマトの葉、豆科の葉、キュウリ、葱類、芋類、ニンニク、ニラ、アボガド、春菊(残留農薬が多い)、ほうれん草(アクが多過ぎて致死量レベル)。
葱類やじゃがいもの芽、ニンニク、ニラは知ってる人のが多いだろうけど、芋のでんぷんやトマトの葉っぱも毒になる。
モロヘイヤの種とか、野菜の種にも毒があったりするから、よく分かんないのは避けとく。

豆類は不明だけど、納豆菌は良いって話も聞く。
でも、グレーゾーンかな。

モル水 

2012, 11. 08 (Thu) 01:30


昂ぶる気持ちを抑えきれない、情熱の男、モル作さん


モルは水をたくさん飲む。
1日あたり、体重100gにつき10~40mlくらい必要らしい。
なので、餌の水分量に関わらず、水はいつでも飲めるようにしておく。

モルは、おしっこで体温を下げるから、暑い時は飲む量も多くなる。
寒い時はおしっこで体温が下がらないように、飲む量が減る。
暑くて水を飲みすぎると下痢になっちゃうし、寒くて水を飲まなさすぎると、食欲が落ちたり結石になっちゃうから、部屋の温湿度は常に気をつける。

温湿度に問題がないのに水を全然飲まないって場合は、野菜や果物を上げすぎてる可能性がある。
野菜や果物はモルにとって、ビタミンCの補給源にはなるけど、牧草と比べて繊維質が物凄く少ないので、上げすぎはあんまり良くない。

野菜や果物だけじゃビタミンCの管理に自信がなくて、ペレットはできれば避けたいって場合は、粉末のビタミンC(L-アスコルビン酸)を水に溶かして与える方法がある。
そういう粉末を使う場合は、給水ボトルに入ってる水を普段、何割程度飲んでるかを把握して、仮に平均8割だったとしたら、必要摂取量の8分の10(1.25倍)を水に溶かして与える必要がある。
モルが1日に必要とするビタミンCの摂取量は、生後1ヶ月あたりまでは、0.5mg/100gで、大人になってからは5~20mg/kg、病気の時や妊娠中は30~50mg/kg程度。
なので、仮に、モルの体重が1kgで特に病気に掛かっていない状態だとして、5~20mgの1.25倍⇒7.25mg~25mgを水に溶かして与えれば良い計算。
ボトルに入れてる間に、光や気温、時間の経過等でのビタミンCが減る事を想定したとして、最大値(25mg)の4倍の100mgを入れておく事にする。
ビタミンCは水溶性なので、ちょっと位、多目に摂取しても尿で排出されるので、問題ない。
で、分量の量り方だけど、大さじ1杯が15mlで、小さじ1杯が5mlになってる。
1ml=1g=1000mgと考えて支障ない(実際はもっと複雑だけど、特に問題のない誤差)ので、小さじ1杯で、5000mgになっちゃう。
さすがに多すぎなので、1回キッチンスケールで、100mgがどの程度かを計って、入れるようにすると良いと思う。
あと、ビタミンCは冷蔵庫で保管しちゃった方が良いと思う。
で、3ヶ月に1回、新しい物に買い替える。

次に、水自体だけど、モルは身体が小さくて薬品への耐性が高くないので、塩素はめちゃめちゃ身体の負担になるし、ビタミンCも破壊されちゃうしで碌な事がないので、新しい水は、浄水か沸騰させてカルキを抜いたお湯をよく冷ましてから与える。
浄水器は、100円ショップで売ってるような、蛇口に取り付けるやつで十分。
カルキを抜いた綺麗な水は腐りやすいので、できれば1日2回、朝晩に替える。
あと、当たり前かもだけど、暑いからって氷とか上げちゃ駄目。

水を入れる容器は、市販の給水ボトルが無難。
モルは身体が濡れると体調崩しやすいので、お皿とかに入れるのは、あんまりお薦めできない。
給水ボトルは毎回熱湯消毒するか、ちょっとだけ洗剤で洗ってから、超念入りに濯ぐ。
吸口側についているゴムは、モルのよだれで結構ヌメヌメして雑菌が湧きやすい。
あと、モルは給水ボトルに食べカスを逆流させやすいから、詰まってないかチェックして、よく洗う。

モル草 

2012, 11. 06 (Tue) 14:59


「長野県産の生ティモシーの味を覚えてしまうと、他はちょっとね…」と食通ぶるモル作さん


モルは、牧草を咀嚼して歯の伸びすぎを防いで、牧草の豊富な繊維質を盲腸で発酵させて腸内環境を整える。

基本は、子供の時はマメ科のアルファルファを上げて、1歳近くになったらチモシー等のイネ科の牧草を混ぜ始める。
で、ちょっとずつイネ科の割合を増やして、1歳になる頃には、アルファルファをなしにする。
以降はずっとイネ科の牧草を与えて、病気の時や妊娠中は、アルファルファを混ぜる。

アルファルファみたいなマメ科の牧草は、嗜好性が高くて、タンパク質とカルシウムが多い。
1歳くらいまでの成長期や、妊娠期間のモルには適してるけど、それ以外の時期は肥満や膀胱結石の原因になるし、腸の負担も増えるので、1歳を超えたら
、メインは必ずイネ科の牧草にする。

イネ科のチモシー、イタリアングラス、バミューダグラス、スーダングラス、クレイングラス、オーチャードグラス等は、低タンパクでカルシウムも少ないので、大人のモルに適してる。
1番メジャーなのはチモシー。
ただ、幾ら王道だからって、年間を通じて単品を食べ続けさせるのは栄養バランス的にリスクもあるので、チモシー以外のイネ科の牧草も混ぜて上げたり、シーズン毎に比率を変えてみたりした方が良いと思う。
別にチモシーじゃなくても、上記の牧草なら、どれをメインにしても問題なし。
注意点としては、穂ばっかり大量にかき集めて上げたりとか、バランスを欠いた事はしないようにする。

牧草は、刈入れの時期によって、一番刈り、二番刈り、三番刈りに分かれる。
一番刈りは、栄養がたっぷり残っている土壌から育つから、栄養価のバランスが良くて、葉や茎が頑丈で繊維質が豊富。
でも、嗜好性は余り高くない。
二番刈り、三番刈り、と数字が増える程、葉や茎が柔らかくなって、嗜好性が高くなる。

あと、市販の牧草には、乾牧草と生牧草がある。
生牧草は、香りと歯ごたえが良くて甘味があるので、嗜好性がとても高い。
買った後の取り扱いは、生野菜と同じで、一週間以内に全部上げるようにして、余ったらケチらずに捨てる。
普通は乾牧草がメイン。
乾牧草は、ロングタイプだと目に入って怪我をする可能性があるので、数cm程度にカットしてから与えた方が良い、っていう意見もあるみたい。

乾牧草は、出荷前にパッケージングする時に、どの程度圧縮したかによって、シングルプレス、ダブルプレスに分かれる。
シンブルプレスは圧縮率が低くて、茎や穂が潰れず自然に近い形が保たれてるから、固いけど粉が少ない。
ダブルプレスは圧縮率が高くて、茎や穂が柔らかいので、食べやすいけど、粉だらけ。
飼い主の中には、イネ科の植物アレルギーの人が少なからずいて、飼い始めの頃は平気でも、ある日くしゃみが出るようになって、そのうち蕁麻疹が出たりするので、その場合は、なるべく粉の少ないシングルプレスの物を選ぶと、症状が軽減される。
それでも駄目な場合は、アレルギーの飼い主用の牧草ペレットってのもある。
つなぎに小麦粉を使ってないので、素材的に乾燥チモシーに1番近い。

牧草は、色んなメーカーのやつがあって、産地や栽培方法、乾燥方法、仕分けと保管、輸出方法も様々なので、激安品ばっかり買うんじゃなくて、買う前にちゃんと調べた方が安全。
例えば、同じチモシーの一番刈りでも、色や大きさは様々で、食いつきだって全然違う。
国産よりもアメリカ産やカナダ産のが大きくて美味しいらしい。
国産品は、無農薬品だったり、保存方法等、品質にかなりこだわった物がある。
高いけど、色が濃くて茎も葉もしっかりしてて、実際食いつき方が物凄い。
ただ、季節によっては品薄だったり売り切れてたりする。
その場合は、イタリアングラスとか他のイネ科の牧草も同じメーカーで売ってる。

あと、うさぎ用の餌として、たんぽぽとかの野草が売ってたりする。
たんぽぽの葉っぱは人間用の漢方薬にも使われてたりして、モルの胃腸にも良いと言われてる。
ただ、カルシウムもちょっと多いので、上げすぎは注意。
他にもモルの身体に良い野草が色々あるので、色々調べて、おやつに上げてみよう。

他に上げても大丈夫って言われてる野草は、↓こんな感じ。

ノコギリソウ、ヒレハリソウ、ハコベ、クローバー、フキタンポポ、ペンペングサ、オオバコ、ナズナ、ランスロット

唐辛子も上げて良いって書いてある飼育書もあるけど、本当かよって感じ。

逆に、中毒になるから上げちゃ駄目なのは、↓こんな感じ。

アサガオ、アジサイ、アマリリス、アロエ、イチイ、イラクサ、イヌホウズキ、ウルシ、オシロイバナ、オトギリソウ、カジュマル、カポック、カラジュール、キョウチクトウ、クリスマスローズ、ケシ、ゴムノキ、サツキ、サトイモ、サフランモドキ、ジギタリス、シダ、シャクナゲ、ショウブ、ジンチョウゲ、スイセン、スズラン、西洋ヒイラギ、セントポーリア、チョウセンアサガオ、ツツジ、ツゲ、ディフェンバギア、デルフィニウム、ドクゼリ、ドクニンジン、トチノキ、トリカブト、ナツメグ、ヒヤシンス、ベゴニア、ベンジャミン、ホオズキ、ポインセチア、マロニエ、ヨモギギク、ワラビ

野草は、その辺に生えてたとしても、排気ガスや犬・猫・人の糞尿、除草剤、農薬等にまみれてる物が殆どなので、適当毟って食べさせるのはやめて、市販の物を上げといた方が無難。

乾牧草や野草を買って開封した後は、密閉できる容器に乾燥剤と一緒に入れて、冷暗所で保存する。
与えた後も、モルの小便で濡れた状態で置いておくとカビや雑菌が発生して、口内炎や感染症の原因になるので、毎日交換する。

【緊急】モルモットの里親募集 

2012, 11. 03 (Sat) 03:39

※ 全匹助かる目処が立ったっぽいので、そろそろ次の記事書きます。

NPO法人のアニマルメリーランドという動物の保護施設で、行き場のないモルモット(約100匹)の里親を募集しています。



アニマルメリーランドの1日
http://ameblo.jp/animalml/

兵庫にあるこの施設で、現在、およそ100匹のモル達が保護されています。
とあるモル飼いが無計画に繁殖させた挙げ句に飼育を放棄したらしいです。

このモル達は、引き取り手が見つからない場合は、11/9(金)に保健所で殺処分されます。

近いうちにモルモットを飼いたいと思っている人は、引き取りを検討してみて下さい。
なお、関西方面に住んでる里親希望者の方が優先との事ですが、関東方面もボランティアの方が調整しているようです。

詳細については、記事へのリンクを時系列で貼っておきますので、ご確認下さい。

10/28の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11390848413.html

10/31の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11393129762.html

11/1の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11393756016.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11393902274.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11394074933.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11394313435.html

11/2の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11394408961.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11394410968.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11394517068.html

11/3の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11395202541.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11395330598.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11395655023.html

私も微力ですが、1匹引き取る事を検討しています。



どうやら、無事に全匹、里親が見つかりそうな気配です。

11/4の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11396512131.html

11/5の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11396819874.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11396840255.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11397629699.html

一応、ひと区切りついたみたいで、全匹助かる模様。
とりあえず、キャンセル待ちの旨を連絡してみました。

11/8の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11399301090.html
http://ameblo.jp/animalml/entry-11399312642.html

11/9の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11400543311.html

11/11の記事
http://ameblo.jp/animalml/entry-11401702136.html

関東の希望者への引き渡しが無事に終わったみたいです。
処分は完全になくなったみたいで良かったです。
私はキャンセル待ちで、引き取る必要はなくなったのですが、今更ながら、もうちょっと早めに連絡して、モル作の家族にすれば良かった、とか後悔中。

モルの栄養 

2012, 11. 03 (Sat) 01:15


「草食系だし、草を食べないとね」と旬の過ぎた単語を無理矢理使って、したり顔のモル作さん


モルが野生種の頃は、野草の葉や茎、木の根や枝、皮を食べてた。
とても栄養価が低かったので、生き抜く為に、常に食べ続ける必要があった。
なので、モルの身体は、今でも常に草を食べ続ける事で健康が保たれるようにできてる。
過食って概念がなくて、モルは空腹になると盲腸にいる細菌が激減して一気に死に近づく。
なので、モルの餌を絶やさないように気をつける必要がある。

メインは牧草と水で、常に飲み食いできるようにしておく。
水は腐らないように朝晩に替える。
で、ビタミンCの補給用として最低限の野菜やペレットまたはサプリメントを与える。

人間の食べるような味付けしてある物や、モルの本来の食べ物でない高栄養の食物(種子、穀物、イモ類、豆類)を与えると、肥満や消化障害を起こす。
あと、主食の乾草を食べなくなって臼歯の過長症になる。

1日あたりの餌の量は、成長期は体重の8%、大人になってからは6%くらい。
水は、1日に250CCくらい飲む。
で、たくさん出す。
おしっこは1日に15~80mlくらい。
うんこは3~5gの物を1日に…何個くらい?
調べたけど、分かんなかった。

★盲腸便
草食動物の食習慣も色々だけど、モルの原種は、木の実や穀物、イモ類といった高脂質、高炭水化物の植物を食べる習慣がなくて、栄養価が低くて繊維ばっかりの草や木の葉を食べてた。
その地域の環境の問題なのか、他の強い草食動物がいて栄養価の高い植物を求める事がハイリスクだったからなのかは分からないけど、そういう背景があって、モルは栄養価が植物から必要な栄養素を得る為に、消化管が高度に進化してて、草や木の葉の繊維を炭水化物として利用できる。
その他の栄養は盲腸便から摂取してる。

盲腸で、硬いうんこと柔らかいうんこ(盲腸便)が作られる。
モルは肛門に口を付けて、盲腸便を直接食べる。
盲腸便には、ビタミンB群やタンパク質等の栄養素が含まれてる。

★繊維質
モルは完全な草食動物なので、繊維質は、人間のような雑食動物や犬猫のような肉食動物とは比べ物にならないくらいに大事な栄養素なので、とにかくたくさん食べる必要がある。

繊維質が盲腸内の細菌の栄養源になって発酵する事で、盲腸内のph(酸性・中性・アルカリ性といった、水溶液の性質を表わす単位)を低い状態に保つ。
その結果、有害微生物の増殖を抑えられる。
あと、繊維質を摂る事で腸の運動が促進されるので、食欲が保たれる。
消化吸収能力も高まって、毛球症の予防にもなる。
あと、繊維質を噛む事で、歯が磨耗されて歯の不正咬合、伸びすぎも予防される。

モルの胃腸の半分以上は盲腸なので、粗繊維の消化率が物凄く高い。

基本的には、食品あたり18%以上の繊維質が必要で、繊維質が足りないと、盲腸の細菌のバランスが崩れて、盲腸内のphに異常が起きる。
生野菜は牧草と比べると意外と繊維質が少ないので、モルの主食には適してない。
繊維質を確保する為には、とにかく牧草をたくさん食べる必要がある。

★ビタミン類
モルは人間と一緒でビタミンCを体内で作れないので、エサとして与える必要がある。
モルの病気は、ビタミンC不足が原因の場合が多々ある。
ビタミンCが足りないと、免疫力が低下したり歩けなくなったりして、最終的には死に至る。

1日に必要なビタミンCは、生後1ヶ月あたりまでは、0.5mg/100gで、大人になってからは5~20mg/kg、病気の時や妊娠中は30~50mg/kg程度。

本当は野菜で十分な量を確保できるのが理想なんだけど、計算が結構難しいので、自信がない場合は、粉末状のビタミンCを水に混ぜて補う。
抵抗がある人は、ペレットで補う。
モル用のペレットには大抵、ビタミンCが添加されてる。
ビタミンCは光や熱、空気、時間の経過に弱いと言われているので、ペレットは小袋に分けるか、密閉容器に入れて冷蔵庫に保管して、小まめに買い換える。

なお、ビタミンCは水に溶けるので、ある程度は摂り過ぎても尿として排出される。
ただ、心配な余りに、必要量を何十倍も上回るような過剰摂取は避ける。

ビタミンB群は、モル自身で自給自足できてるので、特に意識しなくても大丈夫。
A、D、Eは分からんす。

★タンパク質
食品あたり18%のタンパク質が必要と言われてるけど、牧草にもある程度のタンパク質が含まれてるし、モルは体内で繊維質からタンパク質を作り出せるから、実際は特に意識しなくても問題なし。
草食動物なので、間違えても動物性タンパク質なんか与えない。
市販のペレットには、辻褄合わせで動物性タンパク質を投入してる物があるので、買わないように注意。

★脂肪
食品あたり3%のリノール酸とリノレン酸が必要。
牧草にも脂肪が含まれてるので、特に意識しなくても問題なし。
脂肪分を摂りすぎると血清が濁る。
ひまわりの種、市販のおやつ、穀物等は厳禁で。

★炭水化物(でんぷん)
モルは、繊維質を炭水化物として利用することができるので、与える必要なし。
むしろ有害。

でんぷんが多く繊維質が少ない食事を与えると、盲腸内の細菌による発酵産物が増えすぎて、病原微生物(クロストリジム属)が増殖して、腸毒素血症で死ぬ危険性がある。
なので、バナナや芋類、穀物は厳禁。
ネズミだからって、米とか上げないように。
市販の小動物用のおやつも、小麦粉等のでんぷんが主成分なので厳禁。

あと、モル用のペレットにも小麦粉が入ってる。
なので、ペレットは上げないに越した事はないんだけど、ペレットなしでモルの栄養を管理するのも難しいので、利点と危険性把握した上で、なるべく最低限の量にする。

★カルシウム
これも牧草で摂取可能。
むしろ、過剰摂取に注意。
モルとウサギは他の哺乳類と違って、ビタミンDがなくても、カルシウムを吸収する。
更に、モルは余分なカルシウムを尿として排泄するので、カルシウムを過剰摂取すると、尿の中のカルシウムが増加して膀胱結石になる。
アルファルファや市販のペレットは、カルシウムの含有量が高いので、要注意。
イネ科の牧草はカルシウムの含有量が低い。

★その他のミネラル類
その他のミネラル類としては、カリウム、マグネシウム等が必要。
必要摂取量は不明。

モルのお世話ルーチン 

2012, 11. 01 (Thu) 01:08


飽食の現代を生きるモル作さん


★毎日やる事

☆会話
モルは色んな声を出して会話する習性があるので、あほ臭くても毎日話しかける。
別に日本語じゃなくても良いので、モルのチャッティングノイズ(歯をこすり合わせるやつ)を真似たり口笛で曲を聴かせたりしてみる。
大声や低音は、威嚇されてると思わせちゃうのでやめましょう。

慣れてくると、モルも鳴き声やチャッティングノイズで返すようになって、何となく会話が成立する。
会話タイムのタイミングで、おやつ(野菜か牧草)を上げるようにすれば、より上手く行くかも。

威嚇する声や怯えた声、不快そうな声、悲鳴等で返ってきたら、普通に嫌がられてる証拠なので、世話の仕方の改善点を洗い出すか、声の掛け方(高さや音量)を改める。

☆ケージのお掃除
モルの排泄量は半端じゃない。
餌もかなり食べるし、放っとくとケージ内が超臭くてばい菌だらけになるので、毎日掃除する。
毎日が無理な場合でも、せいぜい1日置きくらいの頻度は保って、梅雨の時期と夏は我慢して毎日掃除する。

小屋の中のうんこや食べ残しを捨てる。
小屋におしっこが染みてる場合は、スペアの小屋に替えて、今使ってるやつは洗って良く乾かす。
すのこを使ってる場合は、すのこも洗う。
ペットシートも替える。
トイレを設置してる場合は、当たり前だけどトイレも毎回洗って、トイレ砂も全取っ替えする。

食べ残して落っこちてる野菜やペレット、あと牧草も細菌が繁殖しているので、 ケチらず全部捨てる。

なお、モルの目の前で掃除を始めると、ポップコーンジャンプで怒りを表明したり、オスの場合は手におしっこを掛けて来たりもする。
なので、掃除の際はキャリーケースか米びつにでも移動させとこう。

☆メシ
牧草はできればか朝晩、通勤前と夜のケージ内の掃除後とかで時間を決めて補給する。
1日1回でも良いけど量の調整が難しいと思う。

ケージを掃除するタイミングで、食べ残して落ちてる牧草や野菜、ペレットはケチらずに全部捨てる。

ペレットを入れた食器も毎日洗って、新しいペレットに替える。
スポンジは人用と別のを使った方がお互いに余計な病気を移し合わないで済む。
食器を洗ったらよく拭いて、新しいペレットが水分を吸って腐らないようにしてから盛り付ける。

☆水の取り替え
カルキを抜いた綺麗な水は意外と腐りやすいので、1日2回替える。
牧草と同じタイミングで替えるようにすれば、そんなに苦にならないはず。
給水ボトルは毎回熱湯消毒するのが理想だけど、きつい場合は、モル用の食器洗うスポンジにちょっとだけ洗剤を付けて洗って、念入り過ぎる位に濯ぐ。
あと、モルは物を食べてる最中に水をのんだりして、給水ボトルに食べカスを逆流させる癖があるので、詰まらないように気をつけながら、よく洗う。
吸口側についているゴムも、モルのよだれに雑菌が湧いてるから、きちんと洗って、よく濯ぐ。
で、浄水か沸騰させてカルキを抜いたお湯をよく冷ましてから、ボトルに入れる。

☆お散歩
ケージの広さが一畳分位あれば良いけど、ない場合は、お散歩の時間を設ける。
外は捕食動物(児童や大人の通行人も含んだ方が良いかも)や危険な食べ物、事故の危険性がある物だらけだし、日本の気候はモルにとって超過酷なので、超上級者以外は避ける。
お散歩する際は、電気コードや落下の危険性がある物、食べたら危険な物がない場所を作って、そこから出ないように配慮する。
ケージの外はモルの縄張り外なので、多少緊張してるはずだから、特に最初のうちは、短時間にする。
とにかく事故に気をつける。

☆健康チェック
食欲や食べ方、挙動、外見、うんこの固さや色、量を把握して、変化がないか毎日チェックする。
あと、歯の伸び過ぎは、モルの食生活にかなり支障を来たして命に関わるくらい危険なので、食べ方をチェックして、伸び過ぎに気をつける。

小動物は、体調不良になると体力があっという間に尽きて死ぬので、やばいと思ったらすぐに獣医に診せる。
獣医に診せる際は、体調不良中での移動の負担を最小限にする為に、なるべく近場で、なおかつモルモットの治療実績がちゃんとある人を抑えとくのが理想。
なので、引っ越しとかする場合は、獣医の事もちゃんと調べて、モルの不測の事態でも対応しやすい場所にする。

★毎日じゃないけど定期的にやる事

☆小屋のメンテ
小屋はモルが毎日長時間過ごす場所なので、破損や劣化に気をつけて、定期的に洗う。
モルのおしっこは、時間が経つと有害物質に変わるらしいので、小屋におしっこが染みついて取れなくならないように小まめに洗う。
破損や劣化が酷くなってきたり、おしっこ等の汚れが取れなくなってきたら、新しい物に替える。

☆メシ関係のチェック
牧草や野菜、ペレット等の鮮度をチェックして、古くなってきたらケチらずに捨てる。
捨てるのがどうしても勿体無い場合は、自分で食う。
でも食当たりを起こして入院したり死んだりしたらモル様のお世話をできないので、やっぱりちゃんと捨てて、新しい物に替える。

食器や給水ボトル、モル用のスポンジ等も定期的チェックして、破損や劣化に気をつける。
給水ボトルとモル用のスポンジは、定期的に新品に替える。
浄水器を使ってる場合は、カートリッジやフィルターを定期的に替えて、浄水器自体の汚れも定期的にチェックする。

☆ケージのメンテ
ケージは出来れば月に2回くらいは洗う。
プラスチックケースを使ってる場合は、毎週洗う。

☆ブラッシング
モルは春に冬毛から夏毛へ、秋に夏毛から冬毛へ、全身の毛が生え替わる。
自分でグルーミングして不要な毛を取り除いてるんだけど、猫みたいに毛を吐き出せないので、毛球症になることがある。
毛玉症が悪化すると腸閉塞になる。
なので、定期的なブラッシングが必要。
長毛種は特に。
モルの皮膚はかなりデリケートなので、小動物用の柔らかいブラシを使う。
必要頻度は不明なので、モルとの空気を読んだり皮膚の状態に気をつけながら決めてく。
飼い主によく懐いてるモルはブラッシングが大好きになるので、絆も深まる。
嫌がってる場合は、声をかけながら、短時間で優しくブラッシングする。
声をかける際は、でかすぎたり低かったりすると、単なる強行にしかならなくて逆に嫌われるので、無理やりでも優しい声になるように頑張る。

☆爪切り
モルの爪は伸びすぎると巻き爪になって、すのこや小屋に引っ掛かって変な折れ方しちゃうので、月1位の間隔で切る。
人間用の爪切りだと、モルの爪が割れちゃうので、小動物用の爪切りを使う。
モルが立った時になるべく地面に沿って平行になる角度で、爪の白い部分を切る。
爪の中に透けてる血管を切らないように気をつける。
モルが暴れて切れない時は、誰かに抱っこしてもらっといて切る。
ただし、抱っこする人がモルとか小動物の扱いを心得てる必要があるので、そういう人がいない場合は、モルの爪切りの実績がある獣医に切ってもらう。

☆お風呂?
モルはハムスターやチンチラみたいに砂浴びして汚れを落とす習性はないけど、体臭がほとんどない動物だし、猫みたいに自分で毛繕いして清潔さを保つので、基本的には入浴は必要はなし。
長毛種でなおかつモルに入浴を慣れさせるコツが分かってるか、慣れさせる自信がある人のみにした方が無難。
あとは、下痢したりおしっこにまみれちゃった場合とか、
下痢でお尻が汚れちゃった場合は、必ず体調が回復してるのを確認してから入浴させる。
入浴させる場合は、ぬるま湯を盥かラーメン丼に浅く(10cmくらい?)入れて、ササッと洗って湯冷めや湿気で体調を崩さないように、しっかり拭く。
変な洗剤は使わない。
使いたい場合は、小動物用のシャンプーをちょっとだけ使う。

モルのお世話用品 

2012, 10. 30 (Tue) 00:11


階段の下に食い物でも落ちてないかチェックする、抜け目ないモル作さん


★餌入れ
野菜や果物、ペレット等を入れる。
底が浅くてひっくり返っても安全な大きさと重さの物を用意する。
材質は、ステンレスか陶器かプラスチックのどれかがお薦め。
ガラス製は割れたら超危険なので避ける。
陶器は割れにくいけど、破損に注意して使う。
以上を踏まえておけば、別にペット用品じゃなくて、普通の人間用の食器で大丈夫。
壊れた場合を考えて、ふたつ用意しとくと安心。
置く場所にも気を配る必要があって、モルはケージの四隅に糞尿をする事が多いので、トイレにされないように、なるべく四隅から遠ざける。
で、最低でも1日1回は洗う。

★水入れ
モルは、びっくりするくらいたくさん水を飲むので、常に水を飲める環境にしておく。
皿の上に水を置くのは結構危険で、容器に足を突っ込んだりするので、ケージに取付けるタイプの給水ボトルがお薦め。

毎日、熱湯消毒するか、丁寧にすすぎ洗いをする。
モルはハムスターと比べて給水ボトルの使い方が下手で、しかも牧草を食べてる最中に水を飲んだりするので、口の中の牧草が給水ボトルの中に逆流する事が多い。
なので、毎回ボトルが詰まってないかチェックして、丁寧に洗う。
水入れも、壊れた場合を考えて、ふたつ用意しとくと安心。

★便所
モルに一箇所でおしっこさせるのはかなり困難で、何やっても結局はケージの四隅全部におしっこしちゃうので、たぶん置いても無駄なんじゃないかな。

★爪切り
飼育環境下のモルの爪は、放っとくと、どんどん伸びてくるので、爪を引っ掛けて怪我をしないように、定期的に爪切りする必要がある。
人間用の爪切りだとモルの爪は割れちゃうので、小動物用の爪切りを使う。

★小動物用のブラシ
モルは人口的に品種改良させられた結果、毛が長い品種が多いので、皮膚を清潔に保ったり、毛球症を防ぐ為に、定期的にブラッシングした方が良い
人間用のブラシは硬すぎるので、小動物用の柔らかいブラシを使う。

★体重計
健康状態や発育状態を把握する為に、体重が分かるようにしくいた方が良いんだけど、人間用の体重計は、小数点を丸めてしまって大雑把にしか分からないので、キッチンスケールがベスト。
モルの体重的には、1.5kgくらいまで計れるタイプがお薦め。

★キャリーケース
病院に連れてく時や、引っ越し、災害時等、モルを移動させる時に必要。
あと、ケージ掃除する時に、あると便利。
選ぶポイントは、最低限の広さ(幅が30cm以上ある)と通気性。

モルの空調 

2012, 10. 28 (Sun) 00:39


アルミの板で涼みつつ、情熱のひと時を振り返る、ダンディなモル作さん


モルの先祖の野生種は、乾燥した高地に巣穴を掘って暮らしてた。
なので、高温多湿に弱い。
寒さにもあんまり強くない。

適温は、17℃~24℃で、その中でも21℃がベスト、限界温度は10℃~30℃、とのこと。
24℃を越えると体温が上がって、熱中症になる。
32℃以上、または13℃以下だと死の危険に晒される。

ただし、スキニーは毛がなくて寒さにかなり弱いから、25℃前後を保つ必要がある。

湿度は40~60%の間。

ハムスターもそうだけど、基本、日本の気候に適した動物じゃないから、日本で飼う場合は、地域にも寄るけど、年間を通してエアコンつけっ放しの時期が多いと思う。
エアコンをつける際は、風が直撃しないようにする必要がある。

春は日中、意外と暑いし、雨が降ったら湿度が上がるから、要注意。
夜は結構寒い時があるから、要注意。

梅雨の時期は、気温自体は適温なんだろうけど、湿度が無茶苦茶高くなるから、要注意。
あと、湿度が高いと、水や餌が腐りやすいし、残った餌や糞尿に虫や雑菌が湧きやすいから、食器や給水器、ペットシーツは小まめに取り替えて清潔に。

夏は熱中症に要注意。
人間みたいに汗かいて熱を下げるとかできないから、暑いとどんどん体温上がっちゃう。
衛生的にも要注意な時期。

冬は当然、寒いから要注意。

ようするに、全部要注意。

★暑さ対策
基本、エアコンで管理する事になると思うけど、小動物用のアルミ製の冷却マットを置いとくと安心。

★寒さ対策
基本、エアコンやオイルヒーター等で暖かくしてれば良いけど、ペット用の防寒グッズも色々ある。
ペットヒーターは、ケージの外側で使うタイプの方が安全。
ケージの外枠の金網が熱くならない物で、低温火傷や空気が乾燥しないタイプの物を選ぶ。
可能であれば、温度センサー付きの物を。
お薦めは、遠赤外線のパネルヒーター。
「マイカヒーター」で探せば色々出てくる。

あとは、電球タイプのやつもある。
電球タイプは、激安品だとすぐに電球が割れる(熱に耐えられないwww)から結局高くつくし、危ないので、ちょっと高めの頑丈なやつを買った方が結果的には安上がりになるので、ケチるのはやめよう。

モルのお住まい 

2012, 10. 26 (Fri) 13:00


ケージのサイズにご不満な様子のモル作さん


★置き場所
モルは、温湿度の上下や音に敏感なので、下記の条件に合う場所を選ぼう。

☆直射日光や雨が当たらない
☆エアコンやヒーターの風、外気が直接当たらない
☆人の通りが頻繁じゃない
☆ドアからある程度、離れてる
☆テレビやスピーカー等、音が出る家電から離れてる

当たり前だけど、屋外は空調的に超危険だし、外敵(家族以外の人間も含む)の危険が増すので、避けるべき。

★スペース
狭すぎると運動不足になって心身共に悪影響だし、基本、広すぎてモルが困る事はないので、広ければ広い程良いみたい。
国内の飼育ページには、底面積は最低限、45cm × 45cmが必要とか書いてあったりするけど、これは多分、日本の住宅事情に寄るもので、海外のサイトを見ると、最低でも90cm × 90cmが必要とか、1m × 1mはあった方が良いって意見が多かった。

★材質・デザイン
モルを飼う場合、市販のウサギ用のケージ、衣装ケース、水槽、のどれかを使う事が多いと思うけど、基本的には、ケージがお推め。

衣装ケースや水槽は、天井しか空気の出入りがないので、湿度が上がりやすくて、糞尿が多くて皮膚の弱いモルが感染症になったり、痛んだ餌を食べて腸炎になったりする。
通気用の穴や、給水ボトルを取り付ける為の仕掛けを作ったりと、カスタマイズも必要。
あと、屋根がない場合、飛び出し防止として、高さは40cm以上が望ましい。
モルは自分の体長以上の物を飛び越える事ができないし、よじ登るのも下手だけど、念の為に。
地震等での落下物から守る為に、バーベキュー用の金網等で天井用の蓋をかぶせておいた方が良い。
ただし、何かの拍子でケースが倒れた場合、モルが外に出てしまう可能性は否定できない。
掃除もかなり面倒臭いし、上級者以外はやめといた方が良いと思う。

ケージで飼う場合だけど、モルが金網を齧って亜鉛や塗料で中毒にならないように、格子の部分は鉄製かステンレス製のケージが良い。
あと、金網をよじ登って落っこちて、背骨損傷で歩けなくなったりする場合があるので、格子の部分が縦になっているタイプを選ぶ。

★足場
モルは脚が貧弱な上に、足の裏には犬猫みたいな肉球がなくて皮膚が弱いので、骨折や怪我、感染症を防ぐ為に、ウサギ用のケージなんかに付いてる金網の足場は厳禁。
固すぎるし、モルはウサギと比べると足がかなり貧弱なので、隙間に足を挟んで怪我や骨折をする事例がとても多い。
普段、歩いてる時は平気に見えたとしても、モルはハッスルした時に変なジャンプをする習性があるので、着地した時に、足を引っ掛けて怪我する可能性がある。

あと、おしっこで濡れた床で暮らしてると、足の裏が潰瘍になりやすいので、乾燥して硬すぎない床にする必要がある。
新聞紙は、おしっこを吸収し切れないし、食べたら有害な物質も含まれてる。
ウッドチップは、針葉樹の細かい埃でアレルギー反応を起こす場合が多いし、モルのおしっこを吸収すると有害物資が出て死ぬ場合があるので、避けた方が良い。

ということで、基本は、平べったい床にペットシートを敷く事になるかと。
ただ、毎日敷いてるうちに、シートを食べるようになっちゃうモルがとても多い。
ペットシートは、物質自体は食べても安全らしいけど、モルの体内には、約1.2mの細長い腸がクネクネと織り込まれているので、紙が詰まって腸閉塞で死ぬ危険性がある。
なので、齧らないように上にすのこを敷く事になると思うんだけど、木製のすのこはおしっこの臭いが染み付いて有害物資を出すとも言われてたりするので、プラスチック製がベター。
その上で、前述の金網の足場と同様、すのこも段差があると足を引っ掛けて怪我をする可能性が高いので、段差のない物を選ぶ。

★小屋
哺乳類全般、安全とプライバシーを確保する為に、隠れる場所が必要
人間だって、一部の野生の人を除いて、基本的には帰る家がある。
家がないと、常に緊張感に囚われて、ストレスが溜まって病んじゃう。
なので、巣箱を用意する。
身体がすっぽり入って、動いたり身体の向きを変えたりできる程度の広さが必要。

モル用の巣箱はあんまり売ってないので、サイズ的に、ウサギ用の巣箱を買う事になると思うんだけど、モルは糞尿の場所決めがアバウトなので、床がないか、床を外せるタイプがベスト。

小屋は木製が一般的だけど、小便が染み込まないように注意する必要はある。
段ボールは食べちゃうのでやめとこう。
プラスチック製も細菌が繁殖しやすいので避けた方が無難。

牧草製の巣箱も売ってる。
中には餌として食べて定期的に交換する事を想定して作られてる物もあって、品質の良いチモシーを使ってる。
適度な大きさで通気性が良くて、床面の寝心地も良さげ。
安いので、2~3週間毎に取り替える感じで良いかな。
うちは、牧草製の小屋を使ってる。

国内のモル事情 

2012, 10. 24 (Wed) 00:54


恐怖の余り、逃走するモル作さん


日本は、モルにとってあんまり良い場所じゃないみたい。
小動物の中でもあんまりメジャーじゃなくて、飼育ノウハウもあんまり蓄積されてないので、タコ部屋で適当に飼われてたり、通販で売られてたりもする。

モルに詳しい獣医も多くないのが現状。

モルは基本、無抵抗で、児童が遊ぶのに適度な大きさ、衛生的にも問題がないとされてるせいか、動物園では、子供用の動物触れ合いコーナーで玩具的に扱われてる。
動物触れ合いコーナーにいるモル達は、過酷な環境で虐待に近い扱いを日常的に受けている為、平均寿命がとても短い。
更に、個体数の管理上、オスだけかメスだけで統一して繁殖を防ぐ為に、大量に殺処分されてる。
動物園で動物を殺処分する時は保健所に申請するんだけど、動物園からの殺処分の申請数No.1はぶっちぎりでモル。

あと、最近は「生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切にする」という文部省の指導で、小学校でも飼われてたりするけど、教員は別に動物飼育の専門知識を持っているわけじゃないし、管理を児童に丸投げにされて、弄り倒されたり、屋外で真夏の直射日光や真冬の寒気に晒されたりして、命を落とすモルが大半だそうな。