モルグッズが完璧なお店 

2015, 10. 18 (Sun) 18:10


豪邸時代のモル作さん


小動物用のエサとか飼育用品を、実物を見て買うかどうか決めたい場合、犬や猫みたいに安全で高品質な物を揃えるのは、結構大変。

ただ、モルは身体の仕組み的に、うさぎに進化し損ねたねずみ、みたいな特徴が多いので、うさぎ用の物が結構使える。
食い物なんて殆ど一緒だし。

で、都内だとありがたい事に、うさぎに特化したチェーン店がある。

うさぎのしっぽ (アフィってないよ)
http://www.rabbittail.com/index.asp

かなり重宝してる。
大半の飼育用品が揃ってるし、エサもこれ以上の品質があるのかってくらい美味そうなのを売ってるし、生牧草もある。
生牧草の消費期限は大体、1週間弱かな。
葉物の野菜と似たような感じだと思う。
ペレットも、盲腸への負担が少なさそうな材料構成のが多い。

あと、ペット用の遠赤外線パネルヒーターも売ってる。

売られてるウサギも、かなり万全な飼育環境で、健康で人馴れしてる様子。
犬や猫の専門店以外で、ここまで動物本位なペットショップを他に知らない。
ここは本当にめっちゃお薦め。

注意点としては、モルは脚がかなり貧弱な原始哺乳類なので、うさぎの脚力が前提になってそうな飼育用品(足場が金網とか)は、そのままは使えない。
あとは、モルは自分の体内でビタミンCを生成できないけど、そんな事はうさぎ屋の店員は知らないかもなので、エサは自分で考えて調べましょう、みたいな。

なお、実際にちょっとチモシーを食ってみたら、紙を食ってるみたいでまずかった。
イタリアンライグラスは甘い匂いで結構いける。
でも、人があんま食ったら、身体に虫が湧いて死ぬと思う。
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モルモットの飼い方 

2015, 10. 09 (Fri) 19:00


見たい項目の行をクリックまたはタップすると、該当ページに飛びマンモス。

☆モルの諸事情
・モルのルーツ
・モルの呼び名
・モルの種類
・海外のモル事情
・国内のモル事情

☆モルのお世話
・モルのお住まい
・モルの空調
・モルのお世話用品
・モルのお世話ルーチン
・モルグッズが完璧なお店

☆モルのお食事
・モルの栄養
・モル草
・モル水
・モルベジ
・その他のモルメシ

☆健やかなるモルと病めるモル
・モル体質
・モル気質
・モル時計
・病めるモル

☆社交するモル
・モルの社会生活
・モル語学
・発情するモルと繁殖するモル

発情するモルと繁殖するモル 

2012, 12. 06 (Thu) 08:26


「メスっ子はどこじゃー!」と周囲を隈なく嗅ぎ回る、がっつき過ぎなモル作さん


ハムスターとか超小型動物程じゃないけど、モルは繁殖力が高い。
多頭飼いでオスとメスを飼う時は、増えても大丈夫な時以外は、別々のケージで飼育する。
モルの繁殖を検討する時は、モルの年齢や体調、出産間隔、シーズン(真夏や真冬の出産はなるべく避ける)、飼い主の経済状況、モルに割ける時間、などなど、全部問題ないか検討する。

オスは生後2~3ヶ月、メスは生後3~4ヶ月で発情し始める。
メスの発情間隔は15~19日位で、4~17時間位、発情する。
オスはいつでも「やったるで~」な感じだけど、メス自身が発情してない時に誘われると、後足で蹴り飛ばす。
メスが発情期になると、飼い主が背中に手を置いたりオスが乗っかった時に、背中を弓なりにして「ばっちこーい!」状態になる。

メスの身体的に、妊娠に問題ない時期は、体重が500gを超える頃からで、最初は生後半年位で交配して、生後7~8ヶ月位までに最初の出産すると、身体への負担が少なくなる。
最初の出産が生後7~8ヶ月を超えると、恥骨分離が起きにくくなって難産になる。

交尾すると、受胎効果を高める為に、メスの膣がオスの分泌物で数時間、栓をされる。
その後、60~80日位で出産する。
出産間近になると、恥骨結合が開き始めて、15㎜まで開いたら48時間以内に出産して、1~6匹(平均3~4匹)産まれる。
抗体は胎盤を経由して移行する。

モルの赤ん坊は60~110g位で、産まれた時から目が開いてて、生後1時間以内に歩き始める。
生後14~28日位までは授乳期だけど、永久歯も生えてて、柔らかい牧草なら食べられる。

メスは分娩後、約10時間で発情するけど、分娩後の発情期は排卵数が多くて出産数が多くなるので、妊娠中毒になりやすい。

メスは妊娠すると栄養価の高い餌を食べる必要があるので、牧草はチモシーからアルファルファに変える。
出産後は、母乳をたくさん出す必要があるので、水もたくさん飲む。

モルの赤ん坊は、最初は母乳で育って、生後4週目位(体重150~200g)から離乳し始めるので、アルファルファを上げる。
で、1歳位になったら、チモシーに移行させる。

モル語学 

2012, 12. 03 (Mon) 12:40


噛み合わないコミュニケーションの末に、念願のブロッコリーにありついて、興奮のあまり瞳孔が開きかけるモル作さん


モルは、鳴いたり歯を小擦り合わせたチャッティングノイズという音で会話する。
飼う前は知らなかったけど、とにかく声の種類が豊富で、鳴くというより、言葉を喋ってる感じ。
基本、会話する動物なんだと思う。
なので、モルマスターを目指すなら、モル語に堪能になろう。

★シュクシュクチキチキ(歯を小擦り合わせた音)
チャッティングノイズって言われてるやつ。
うちのモル作の場合は、私が帰宅した時に、小屋から顔だけ出してチキチキ言ってる。
で、私がチキチキ返すと出てきて餌を要求してくるので、本人確認をしてるように思える。
という事で、警戒モードで「誰だ?」とか「もしもし」みたいに相手に呼びかけてるんじゃないかと。

★クルックー(鳩声)
意味不明。
何が言いたいのか、さっぱり分からんす。
何となく、仲間のモルを探してる気がする。

★ピョッピョッ(鳥のさえずり声)
意味不明。
驚いた時って説があるけど、嘘臭い。

★プイプイ(豚声)
この声を聞いた事ない奴はモル飼いじゃないと思う。
説明不要の、何かを求めてる声。
基本的には「メシよこせ」
モル作は歩き回ってる時にもプイプイ言ってるけど、多分何か欲求を伴ってるんじゃないかと。

★フォィッフォェッ
狂おしく何かを欲してる。
モル作は、最高級チモシーの袋をガサゴソする音に反応してるから、大好物を「早くよこせ」って意味だろう、と。

★高いゴロゴロ
happyな時に出すんだそうな。
撫でたり餌を与える時にこの音を出すことが多いとの事。
モル作は毛繕い中しか、この声を出さなくて、撫でると涙目で固まるか、頭でグイッと手をどける。
つまり、あんまり懐いてないと思われる。

★低いゴロゴロ
不快な時や、発情期にオスがメスを求める時の声。
うちでは、洗濯機の脱水音に反応してこの声を出してる。
いくらモル作でも、洗濯機に発情する程あほじゃないと思うので、威嚇してるんじゃないかと。

★キュイーッ(甲高い声)
超痛いか超恐いかでパニクってる。

モルの社会生活 

2012, 12. 01 (Sat) 02:45


「友達?彼女?家族?何それ美味いの?」と現実逃避な上に、飼い主の事は眼中にないモル作さん


★モル同士
モルは仲間と色んな声を交わしたり毛繕いし合ったりしながら、集団行動をするので、多頭飼いすると、本来のモル全開の姿が見られる。

モルは性格自体はとても温厚だけど、他者に対する思考は一部、人間とちょっとだけ似てる。

オスは縦社会的な力関係を常に意識してて、多頭飼いすると同性と喧嘩になりやすい。

メスは比較的、横並び思考で他者との関係を作るっぽいけど、人間と違って、同性と壮絶に歪み合ったり足を引っ張り合ったりはしない。
異性に対しても割と穏やかで「超高級ブランドの無農薬で有機栽培なチモシーとイタリアンライグラスを食べ切れないくらい持ってきてね。でも、牧草だけだと飽きちゃうから、野菜も毎日届けるのよ。あと、美容の為にビタミンCサプリの入ったミネラルウォーターも忘れずにね。貴方は畳で十分よね。繊維入ってるし。食べ物に拘るなんて男らしくない。あら、顔色悪いわね。どんな時でも笑顔でいられない器の小さい男は嫌いよ。これだから草食系はね。でも、暑苦しい男も嫌。女の子扱いしないでちゃんと同じ目線で考えて欲しいの。でも、女子は色々大変だから労わってね」なんて無茶振りはしない。
…なので、メスは多頭飼いに適応しやすくて、オスはあんまり多頭飼いには向かないって言われてる。

ただ、あくまで基本的な傾向はそうってだけで、それぞれ性格があるから、馬が合う相手もいれば、合わない相手もいる。
ちょっと距離があった方が上手くいく相性もあると思うから、多頭飼いしてるうちに喧嘩が増えて来たら、別居させた方が無難。

あと、当たり前だけど、オスとメスをずっと同じケージで飼い続けると、ねずみ算式にどんどん増えちゃうし、メスの身体にかなり負担を掛けるので、計画的に飼う。

集団生活する習性があるって事は、群れから疎外されるって感じると、孤独感でストレスになる。
病気や繁殖等の都合で別々のケージで飼う場合は、寂しさを感じてるかどうかを上手く読み取って、ある程度飼い主が補えるように配慮する必要がある。

★モルと人間
基本、モルに取って人間は、命を脅かす最大の天敵だと思う。
今でも毎日数万匹のモルが食物として消費されていて、実験台としても使われ続けてる。
飼育用として産まれたとしても、ブリーダーやペットショップ、飼育者の元で粗末に飼い殺されたり、不適切な飼い方で短命に終わるモルもかなりいるだろうから、愛情のある飼い主に、それなりに快適な環境で適切に飼われて幸せに一生を送る、っていうモルは、ひと握りかと。
まぁそれをどうこうするつもりはないけど、せめて個人に飼ってるモル達には、幸せに暮らして欲しい。

モルからすると、人間は巨大な捕食動物なので、構う時はモルの恐怖心やストレスに配慮する。
例えば、モルは真上から掴まれると、食べられると思って恐怖を覚える。
高い所が苦手で、幼い時に慣れてないと抱かれるのを恐がる。
骨や筋肉、皮膚も繊細なので、優しく撫でないと押さえつけられてるように感じる。
声を交わして疎通を取って不安を解消する軽減する動物だけど、大きな声や低い声だとモルを怯えさせる。

あと、人間の子供は親の目が届かない時に、自分より弱い存在に対して抑制が効かなくなってかなり残酷になる場合が多々あるし、優しくて動物好きな子だと、今度は構い過ぎてストレス死させる危険がある。
よっぽど動物を理解してない限り、大惨事に繋がる可能性が結構高いので、子供がいる家庭でモル飼いを検討してる場合は、親の欲目抜きでその子の特性を見極める必要がある。

そういう事を踏まえて十分に配慮して、適切なコミュニケーションを取りながら世話を続けてれば、モルの恐怖心が軽減して、段々心を開いてくる。
ただ、犬や猫みたいな肉食動物みたいな慣れ方は困難で、赤ん坊の頃からよっぽど上手く世話をするか、相当な愛情と配慮があった場合だけじゃないかと。
モルが抱っこやブラッシングをねだって来たり、飼い主の気配がする時でも目を完全に閉じて眠るようになったら、その飼い主は、モルにとって最高の家族なんだと思う。

★モルとその他の生物
モルは身体はそこそこ大きいし、力も意外とあるけど、物凄く気が弱いので、大抵の動物よりも戦う資質に掛けてる。
下手したら、ハムスターのが強いかも。
というか、モルはそういう動物じゃないので、他の動物との接触は危険。

といっても、基本的にペットとして適切愛情を受けてる哺乳類は、飼い主が可愛がってる動物を家族と認識するので、犬や猫みたいな肉食動物は、むしろモルにかなり優しく接したりする。
なので、犬と仲良く鼻を近づけてクンクン嗅ぎ合ったりしてるモルも結構いるみたい。

でも、災害時みたいな緊急事態の時みたいに、緊張や強いストレスで抑制が効かなくなると、本来の闘争本能やハンティングの欲求が目覚めて、モルが標的になる場合がある。

あと、ウサギみたいに、モルが感染すると危険な病原菌を生まれつき持ってる動物もいたりする。

なので、モルを他のペットと一緒飼う場合は、ケージ越し以外の接触は極力避けた方が安心。

病めるモル 

2012, 11. 21 (Wed) 01:12


「チモシーハウスは俺の身体の一部さ」と精神的な部分が心配されるモル作さん


モルは基本的には数年生きる。
長く生きてると、病気にも掛かる。
高齢になると代謝や免疫力も落ちてくるので、病気に掛かりやすくなる。
患うと、あっという間に消耗するので、変化に気付けるよう普段からモルの外見や食事や排泄の様子をよく観察する必要がある。

モルが掛かる病気は色々あるけど、どの病気の時もビタミンCの要求量が増えるので、欠乏症が併発しないように気をつける。

★主に偏食が原因の疾患

☆ビタミンC欠乏症
モルの代表的な病気。
モルは、L-グロノラクトンという酸化酵素がなくて、アスコルビン酸(ビタミンC)を生成できないので、食事で摂取する必要がある。
ビタミンCが足りないと、骨や皮膚、被毛に異常が出る。
食欲も落ちて、睡眠障害も起きる。
ビタミンC欠乏症が悪化すると、全身に痛みが出て、足を引きずるようになる。
1日に必要なビタミンCは、生後1ヶ月あたりまでは、0.5mg/100gで、大人になってからは5~20mg/kg、病気の時や妊娠中は30~50mg/kg程度。
ビタミンCは水溶性なので、ある程度は摂りすぎても体外に出るから、過剰摂取にならない程度に多めに与えて予防する。

☆転移性石灰化
カルシウムが多くてリンが少ない食事を摂り続けてると発症して、胃が石灰化して正常に働かなくなる。

☆不正咬合
遺伝の場合もあるけど、繊維質の少ない餌で歯が伸びすぎたり、ビタミンC不足で歯が成長不良になって発症する。
モルには臼歯と切歯があって、まず臼歯が不正咬合になってから、切歯で併発する。
上顎の臼歯が伸びると、頬側の粘膜を傷つけて潰瘍になる。
下顎の臼歯が伸びると、舌を傷つけて潰瘍になる。
その結果、餌が食べにくくなって、食欲が落ちる。
命に関わるので、早めの発見治療が必要。

☆毛球症
長毛種が毛づくろいで毛を大量に飲み込んで消化管で毛玉になる。
餌の繊維質が少なかったり、普段からブラッシングしてないせいで毛玉を大量に飲み込んでると、排泄し切れなくなって、食欲不振や便秘になって段々衰弱する。
最終的には腸閉塞になって死に至る。

★皮膚の疾患と細菌感染

☆潰瘍性肢端皮膚炎
モルの脚はとても華奢で繊細にできてる。
足の裏に肉球がないので、怪我をしやすい。
爪の伸びすぎを放置してたり、不衛生な飼育スペースや固い床、金属製のすのこで飼ってたりすると、怪我した箇所が細菌感染して、潰瘍や腫瘍になる。
酷いと骨髄炎になる。
基本は抗生物質で治すけど、外科的な処置が必要な場合もある。

☆抜毛狂
餌の繊維質が足りなかったり、狭いケージで飼ってたりすると、ストレスで自分の毛を咬んだり、抜いたりするようになる。
その場合は、飼育環境を改善する。

☆ホルモン性脱毛症
妊娠末期や卵巣嚢腫で脱毛症になる事があって、主に脇腹が脱ける。
妊娠末期に発症した場合は、分娩後に治る事が多い。
場合に寄っては、卵巣子宮摘出手術が必要になる。

☆皮膚糸状菌症
顔や背中、脚が螺旋状に発疹して、毛が抜ける。
痒くて引っ掻くので、傷やかさぶたができる。

☆皮下膿瘍
固い餌を食べて口に傷ができると細菌に感染して、首のリンパから膿が出る。

☆リンパ節炎
細菌が原因で発症して、首や腹部のリンパが腫れる。
初期に発見できた場合は、抗生物質で治すけど、発見が遅いと外科的な処置が必要になる。

★皮膚以外の細菌感染

☆サルモネラ感染症
下痢や結膜炎になって、目脂が増える。
妊娠中に発症すると流産になる。
治療が遅れると、敗血症で急死する場合もある。

☆ティザー病
下痢になって食欲が落ちて死亡する場合が多い。

★寄生虫による感染症

☆モルモット蟯虫
盲腸にいる寄生虫で増えすぎると体重が減って栄養失調になる。

☆毛皮ダニ
膣と肛門の会陰部というとこにいる寄生虫で、いてもあんまり問題にならないっぽいけど、発見した場合は殺ダニ治療をする。

☆ヒゼンダニ
モルの身体の外側に寄生してて、増えると毛が抜けたり痒くて引っ掻くようになる。
酷い場合は食欲が落ちて栄養失調になる。

☆コクシジウム
消化器に寄生してて、若い時期にストレスが契機になって発症する。
発症すると下痢になったり身体の成長が遅れたりする。

☆モルモットハジラミ
耳の周囲に寄生して、発症すると毛に白い物が見えて、痒くて引っ掻くようになる。

★呼吸器の疾患

☆鼻炎、気管支炎、肺炎
細菌が原因で、アレルギーやストレスが契機になって発症する。

☆気管支敗血症
細菌が原因で、ストレスや、ビタミンCが不足した時に発症する。
鼻腔の周りが汚れて呼吸困難になって、食欲も落ちる。
悪化すると、内耳炎や中耳炎になる。
伝染するので、発症したら他のモルと別居させる。

☆肺炎球菌症
細菌が原因で発症する。
鼻腔の周りが汚れて呼吸困難になって、食欲も落ちる。
症状が末期になるまで表面化しなくて急死する場合もある。

☆連鎖球菌症
細菌が原因で発症する。
体重が減って、結膜炎になって、リンパ節が膨らんでコブみたいになる。
あと、目脂や鼻水が出て、敗血症で急死する場合もある。
基本は抗生物質で治すけど、外科的な処置が必要な場合もある。

★泌尿器、生殖器の疾患

☆膀胱炎・膀胱結石
高齢のオスが掛かりやすい疾患で、血尿や血便が出たり、膣から出血する。

☆卵巣嚢腫
お腹の中に膿ができて瘤みたいになる。
発症した場合は卵巣子宮摘出手術が必要になる。

☆妊娠中毒、ケトン症
妊娠後期に肥満や餌の変化、遺伝等が原因で発症する。
ケトン症になると、食欲不振や呼吸困難が起きたりおしっこから悪臭が発生して、数日で死に至る。

☆異常分娩
最初の出産が生後7~8ヶ月を超えると、恥骨分離が起きにくくなって難産になる。
あと、肥満や胎児の身体が大き過ぎた場合、胎位異常、陣痛微弱が原因の時もある。
陣痛微弱の場合はオニシトシンで治療して、それ以外の場合は帝王切開する。

★消化器の疾患

☆直腸便秘
肛門括約筋が緩んで袋状になって、そこにうんこが溜まる。
加齢による筋力の衰えが原因と考えられてるけど、高齢のオスが発症しやすい傾向があるらしく、精巣に関係があるのでは、とも言われてる。(未判明)
発症以降、袋は段々大きくなって、蓄積されるうんこの量も増える。
弛緩した部分が大きくなり過ぎると、内部でちんこを巻き込んで悪影響を及ぼす事がある。
そうすると、膀胱炎になったりする。
現実的な治療方法がない(身体が小さすぎて手術が困難)ので、定期的に袋の中のうんこを絞り出す必要がある。
その際、お尻は傷つきやすいので、絞り出せない場合は、綿棒などで丁寧に取り去る。

★腫瘍

☆乳腺腫瘍
良性の繊維腺種と悪性腺癌がある。
リンパ節や消化管、肺に転移する場合があるので、病巣部の組織と局所転移を確認する為に、周辺の腺組織とリンパ節の切開が必要になる。

☆皮膚の腫瘍
モルが掛かる皮膚の腫瘍は、毛包腫、繊維肉腫、皮脂腺種、脂肪腫等で、中でも毛包腫が多いらしい。
毛包腫は身体の外面の脇腹や腿に発症する。
発症した場合は切除が必要。

★対薬物
モルはステロイドには多少、抵抗性があるけど、ヒスタミン系の薬を投与されると、アナフィラキシーでショック死する。
あと、↓の抗生物質を投与すると、腸内細菌のバランスに異常が起きて、体内の毒素が増えて死亡するので、獣医に診せる時は要注意。

リンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、ペニシリン、アンピシリン、アモキシリン、セファレキシン、テトラサイクリン系

モル時計 

2012, 11. 19 (Mon) 01:43


高速で頭を揺らす事により、モルモットが体感している時間を表現する、肉体派アーティストのモル作さん


モルは、とても速い時間の中で生きてる。
生まれた時から目が開いてて、体毛や歯も生えてる。
生後約1時間で歩き始めて、48時間で母乳以外の物も食べられようになる。

基本的には、生後2~3週間は授乳期間で、授乳して母体から身体の成長に必要な成分や抵抗力を高める為に必要な成分を摂取する。
その一方で、食べ物の好みは数日間で概ね決まっちゃって、それ以降はなかなか変えられないそうな。

生後2ヶ月で成熟して、5~8年くらい生きるって言われてる。
実際は、南米の食用モルや全世界で実験動物になってるモルがたくさんいるし、日本だと動物園の触れ合いコーナー絡みで殺処分になったり、学校飼育で早死にしてるモルがたくさんいるから、本当の平均寿命はめちゃめちゃ短いのでは。

モルの年齢を人間の年齢に当てはめると、↓こんな感じらしい。

☆1ヶ月 ⇒4歳
☆2ヶ月 ⇒8歳
☆3ヶ月 ⇒12歳
☆6ヶ月 ⇒20歳
☆1年 ⇒28歳
☆2年 ⇒36歳
☆3年 ⇒44歳
☆4年 ⇒52歳
☆5年 ⇒60歳
☆6年 ⇒68歳
☆7年 ⇒76歳
☆8年 ⇒84歳
☆9年 ⇒92歳
☆10年 ⇒100歳

若干、どんぶり臭いけど…

そういえば、心拍数と時間の流れる早さには、ある程度の比例関係があるみたい。
すなわち、心拍数の多い(速い)動物が少ない(遅い)動物を見ると、ゆっくり動いてるように見えて、逆に心拍数の少ない動物が多い動物を見ると、速く動いてるように見える、と。
なので、人間よりも心拍数が少ない象や亀は、人間からは凄くゆっくり動いてるように見えるけど、象や亀からすると人間は鼠みたいに高速で動いてるように見える。

モルの心拍数は、1分あたり230~380回。
人間は1分あたり60~75回。
って事は、モルは人間の4~5倍の速さの中で生きてる。
人間から見るとモルの寿命はとても短いけど、モル的には、それなりに長い時間を体感しながら、一生を過ごしてる。

モル気質 

2012, 11. 16 (Fri) 00:57


モル作さんクラスのモルモットともなると、どんな事態に際してもこの通りです


モルが野生のテンジクネズミだった頃は、草地や森林、岩場等で犬みたいな縦社会を作って暮らしてた。
夜行性で、群れは基本的にはオスが1匹でメスが数匹。
同じ群れにオスが複数いると喧嘩して追い出す。
喧嘩になると耳や毛を逆立って、口を開けて威嚇し、後肢で立って構えてから、頭突きで勝負する。
メス同士は仲良く暮らせる模様。

人間と違って、オスの方が少し気が荒い。
と言っても他の哺乳類やげっ歯類と比べて、かなり穏やか。

仲間とは、鳴き声や歯を擦り合わせたチャッティングノイズという音で会話する。

嬉しい時や怒った時に、身体を捻って小さくジャンプする。
この変なジャンプは、ポップコーンジャンプって言われてる。

とても臆病で、よっぽど安心しない限りは、目を開けたまま眠る。
人や捕食動物に恐怖を感じても、反撃できずに固まる。
恐怖が極まるとショック死する事もある。

他の哺乳類と同様、好奇心もそれなりにある。
でも用心深くて、聞き慣れない音や匂い、高い場所に強い不安を感じる。
環境の変化にも弱くて、不安で固まって食欲が激減する。
こういう時は、食べても消化不良を起こしやすい。
モルの絶食やお腹の不調は、死に直結する。

群れで暮らす動物なので、寂しがりで、孤独だと不安になる。
1匹で飼う時は、こまめに餌を上げたりしながら安心感を与える必要がある。
鳴き声やチャッティングノイズで会話して不安を解消する動物なので、なるべくモルの声に反応して気分を読み取る努力が必要。
飼い主と疎通が取れるようになると、色んな声で感情を向けるようになって、生活リズムもある程度、飼い主と同調する。

モル体質 

2012, 11. 14 (Wed) 14:21


そろそろ台がキツくなってきたムチムチのモル作さん


★全身
ずんぐりむっくりで頭がでかい(約三頭身)。
人間と同じ位の太さの毛がほぼ全身に生えてて、身体を暖める。
毛は年に2回、春と秋に生え替わる。
暑くても汗をかいたり舌を出して体温を下げる事ができない。
体温は、おしっこをして下げる。
大人の体長は22~33cm、体重はオスが900~1200gで、メスは700~900g程度。

★目
プラスチックみたいで、顔の横っちょに付いてるので、視界が広い。
でも、耳が邪魔で後ろが見えない。
鼻の周りも見えない。
視力はかなり低いって言われてるけど、意外と見えてるって言う飼い主もいる。
色はほとんど識別できない。
ほとんどまばたきしない。

★耳
丸くて小さくて、ひらひらしてる。
毛も薄い。
聴覚はかなり発達してる。

★鼻
人間にとっての目の役割と同じ位に大事で、モルは主に鼻で物を識別する。

★髭
物を感知して距離を把握する。

★口
上唇は2つに割れてる。
噛む為の筋肉がとても発達してる。

★歯
前歯が上下それぞれ2本、奥歯は上下それぞれ8本ずつで、合計20本。
全部の歯が一生伸び続けて、繊維質の豊富な物を咀嚼して、歯を削りながら、噛み合わせを保ってる。

★お乳
おへその下のかなり低い所に付いてて、乳首は1セット。

★消化器系
単胃で、異壁が薄い。
食べた物を嘔吐できない。
小腸は125cmあって、十二指腸、空腸、回腸の境界がない。
盲腸が15~20cmで、プロトゾアという細菌で繊維質を発酵させて、盲腸便を作る。
モルは、この盲腸便を肛門から直接食べてビタミンB群やタンパク質を摂取する。
遺伝子に変異があって、L-グロノラクトンオキシターゼ(ブドウ糖をビタミンCに変換する酵素)を作れないので、自力でビタミンC(アスコルビン酸)を生成できない。

★あそこ
モルは、肛門とあそこの距離が短くて、オスメスの見分けが難しい。
メスのあそこはY字になってて、オスは円形で金玉が膨らんでる。
オスのちんちんは周りを押すと出てくる。
もちろん、ちゃんと勃起する。
あと、メスの子宮は分裂子宮になってる。
モルは、大量におしっこする(15~80ml)。
おしっこのphは約9(アルカリ性)。
おしっこをして体温を下げる。
超臭いけど、ペットシートで吸収しちゃえば大丈夫。

★お尻
尻尾が短くて、外見的には尻尾がないように見える。
お尻の周りに皮脂腺があって、地面に擦り付けてマーキングする。
肛門から普通のうんこと柔らかい盲腸便が出てきて、盲腸便は肛門から直接食べる。
盲腸便には、ビタミンB群やタンパク質が入ってる。
普通のうんこは、3~5g程度。
うんこは基本、全然臭くないけど、下痢すると超臭いみたいだから、うんこ臭かったらすぐに獣医に連れてく。

★足
身体の割に足が細くて短い。
前足より後足の方が長い。
指は、前足が4本、後足が3本で、爪は一生伸び続ける。
かなり華奢なので、段差のあるスノコで飼うと骨折する。
足の裏側は毛が生えてなくて、肉球もないので、衝撃が骨や筋肉に伝わりやすい。
皮膚ももろいので、床面が固いと足底潰瘍になる。
ハムスターと違って、前足で物を掴んだり、後足だけで歩いたりはできない。
ジャンプ力も全然なくて、地面から20~30cmしか跳べない。

★骨
骨格は意外としっかりしてるけど、犬猫みたいな肉食動物比べると大分もろいので、撫でたり抱き上げる時は慎重に、極力優しく扱う。

★その他のデータ
☆体温 ⇒37.2~39.5℃
☆血圧 ⇒80~94/55~58mmHg
☆心拍数 ⇒230~380/分
☆呼吸数 ⇒42~104/分
☆呼吸気量(分) ⇒140ml/分
☆呼吸気量(回) ⇒2.3~5.3ml/kg
☆血液量 ⇒69~75ml/kg
☆餌消費量 ⇒6g/100g/日
☆水消費量 ⇒10~40ml/100g/日
☆胃腸管通過時間 ⇒13~30時間
☆睡眠時間 ⇒6~8時間/日
☆繁殖開始(雄) ⇒600~700g(生後3~4ヶ月)
☆繁殖開始(雌) ⇒350~450g(生後2~3ヶ月)
☆発情周期 ⇒15~19日
☆発情期間 ⇒4~17時間
☆妊娠期間 ⇒60~80日
☆胎児数 ⇒1~6匹(平均3~4匹)
☆出生時の体重 ⇒60~110g
☆離乳時期 ⇒150~200g(生後14~28日)
☆ミルク組成 ⇒タンパク質8%、脂質4%、乳糖3%、水分83%、固形16%
☆染色体数 ⇒2n=64本
☆寿命 ⇒4~8年

その他のモルメシ 

2012, 11. 12 (Mon) 00:24


モルモットの食生活に警笛を鳴らすモル作さん


モルの食いつきが良くて上げちゃってる人も多いかもだけど、量をかなり控えめにした方が良い物と、身体壊すからやめといた方が無難な物。
若いうちは体力で表面上は問題なかったとしても、年取ってから碌な事ないと思う。

★グレーゾーン

☆果物
果物には、糖分がたくさん含まれてる。
果物に含まれている糖分と同じ量の砂糖を、例えば野菜にまぶしてモルに食べさせ続けたら、確実に早死にする。
ただ、砂糖は化学処理を施された単体成分だけど、果物は色んな成分、栄養素が含まれた複合体で、例えば人間が果物を過剰摂取しても成人病になったりはせず、むしろ糖尿病の人間に果物を積極的に摂る事を進めて完治させてる医者も少数だけど、いる。
なので、果物は糖分が多いので駄目、という訳じゃない。
でも、モルに必須の食べ物でもない。
果物が好きなモルも結構いるみたいなので、たま~に、小さじ1杯程度の量を上げる位なら特に問題ないとは思う。
ただ、大丈夫とも駄目とも断言できる根拠が見つからなかったので、グレー。
各飼い主が調べて答えを出して下さいな。
ちなみに、果物の皮にはワックスや残留農薬が付いてる場合が多くて、種には中毒物質が入ってる物が多いので、与える時は、実だけを上げるようにする。
あと、虫歯にも注意。

☆ペレット
限りなく駄目に近いグレー。

牧草と野菜だけでモルに必要な分のビタミンCを確保する自信がない場合は、既製品を利用する。
既製品は主に、粉末のビタミンC(L-アスコルビン酸)とペレットに分けられるけど、粉末のビタミンCは、いかにも薬品って感じなので、抵抗がある人はペレットを与える事になる。

ペレットも、ペレットだけが入っているタイプと、乾燥とうもろこしとかの穀物が混ざったミックスタイプがあるけど、ミックスタイプはモルモットの体質を完全に無視してるとしか思えないようなのばっかりなので問題外。
入ってる穀物も多分、残留農薬の量が基準値を超えてたりとか、人間用には販売できないような食品廃棄物だと思う。
ペレットだけのタイプも、基本的には碌でもない食材がかなり入ってる(ペットフードは法規制が超ざる)ので、要注意。
酷いのは、廃棄用の肉や魚、廃油、塩が入ってたりもする。
良く選んだ上で、絶対、主食にはしないで必要最小限だけを与えて、毎日交換する。

低カロリーで繊維質が多くてカルシウムが少なくて、着色料が入ってない物を選ぶ。
ビタミンCの含有量が表示されてなかったり、動物性タンパク質が入っている物は絶対に買わない。
比較的、お薦めなのは、イースター社のモルモットセレクション。
フィッシュミールとか訳の分からない動物タンパクは入ってないし、無農薬の野草を使ってるし、真っ当な方だと思う。
Amazonには、3.5kgのも売ってるけど、小分けされてないので、鮮度が持たないから、数匹飼いでもしてない限りは、750gのを買いましょう。

SANKOのモルモットプラスも比較的マシだとは思う。

ペレットを長い間、常温で放置してるとビタミンCが壊れるので、必ず密封して冷蔵庫に保管する。
上げる時は、腹を壊さないように冷蔵庫から出した後、しばらく放置して常温に戻す。

買ってから90日以上経った物、開封してなくても品質保持期間が過ぎた物は、ケチらずにサクッと捨てる。

★駄目

☆穀物
お米やその他の穀類は、でんぷんが大量に入ってる。
でんぷんはモルの盲腸に物凄い負担をかけて、一歩間違えたら死ぬので厳禁。
果物の糖分はグレーだけど、穀物のでんぷんは、モルにとってはかなり毒物。
ペレットも大抵、小麦粉が入ってるので、たくさんは上げちゃ駄目。

☆種子類
ひまわりの種やかぼちゃの種、とうもろこし、くるみ、ピスタチオ、アーモンド、カシューナッツ等の種子類は、タンパク質や脂質、炭水化物が多すぎて消化不良を起こしたり、盲腸内の細菌のバランス異常を起こすので、上げちゃ駄目。
どんぐりは、モルやリスやハムスターにとって有毒で、死ぬ確立高い。
あと、ピーナツの殻にも毒が含まれてる。
もちろん、人用に塩が振ってあるやつは問題外。

☆乳製品
牛乳やヨーグルト、チーズは人間にとっても、実際はそこまでプラスになる物はなくて、害も結構多い。
中高年の人がカルシウムを摂ろうと思ってヨーグルトを食べるようにしたら、むしろ骨粗しょう症が悪化した、みたいな事例も実はある。
善玉菌も普通は胃酸で死滅するし。
最近は、腸に渡るまで生き続ける乳酸菌を入れたヨーグルトもあるけど、それはつまり、元々はヨーグルトに腸内環境を整える働きなんてなかった(成分的にはあるけど、人間の身体じゃ取り込めてない)、って事かと。

話が逸れたけど、モルは、普通に牧草を食べてれば、カルシウムが不足する事はまずないし、モルの腸内環境は繊維質を消化する事で整うので、乳製品がモル体調を良くする可能性は、殆どないと思う。
タンパク質は牧草で摂れるし、自分の盲腸でも作ってる。
むしろ、乳糖がモルの身体を蝕む危険性が高いので、上げちゃ駄目。

乳酸菌を取らせたい場合は、専用のサプリを探そう。

☆その他の加工品
人間用の加工品は、油や塩、小麦粉が大量に入ってて、モルが正常に消化するのは不可能なので、上げちゃ駄目。
もちろん、動物性タンパク質が含まれている物は、牛の肉骨粉事件みたいな事になっちゃくかもなので、厳禁。