国内のモル事情 

2012, 10. 24 (Wed) 00:54


恐怖の余り、逃走するモル作さん


日本は、モルにとってあんまり良い場所じゃないみたい。
小動物の中でもあんまりメジャーじゃなくて、飼育ノウハウもあんまり蓄積されてないので、タコ部屋で適当に飼われてたり、通販で売られてたりもする。

モルに詳しい獣医も多くないのが現状。

モルは基本、無抵抗で、児童が遊ぶのに適度な大きさ、衛生的にも問題がないとされてるせいか、動物園では、子供用の動物触れ合いコーナーで玩具的に扱われてる。
動物触れ合いコーナーにいるモル達は、過酷な環境で虐待に近い扱いを日常的に受けている為、平均寿命がとても短い。
更に、個体数の管理上、オスだけかメスだけで統一して繁殖を防ぐ為に、大量に殺処分されてる。
動物園で動物を殺処分する時は保健所に申請するんだけど、動物園からの殺処分の申請数No.1はぶっちぎりでモル。

あと、最近は「生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切にする」という文部省の指導で、小学校でも飼われてたりするけど、教員は別に動物飼育の専門知識を持っているわけじゃないし、管理を児童に丸投げにされて、弄り倒されたり、屋外で真夏の直射日光や真冬の寒気に晒されたりして、命を落とすモルが大半だそうな。
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海外のモル事情 

2012, 10. 22 (Mon) 01:20


「モルモットコンテストで優勝したメスっ子となら付き合っても良いかな」と童貞をこじらせて上から目線のモル作さん


モルは小さくて繁殖のサイクルが短くて成長も早いので、アンデス地方では食用で飼われてるらしい。
昔はお祝いの時のご馳走だったけど、ここ50年くらいは日常的に食べられてて、ペルーでは、年間6500万匹のモルが消費されてるそうな。
普通に美味しいらしくて、色んな調理法があるみたい。

あと、ラテンアメリカには、野生化したモルもいる。

欧米では、モルはとてもメジャーなペットで、家系図や血統書付きで売られてる。
毎週どこかしらで品評会が開かれてて、たくさんのモルがエントリーしてる。
品評会では、スタイルや毛並、人に対する慣れ方等、細かく審査される。

モルの種類 

2012, 10. 20 (Sat) 20:14


私達イングリッシュが1番メジャーなんですよ」としたり顔のモル作さん


犬や猫と同じく、モルは欧米で家畜化されて以降、色んな種類が作られた。
実験の過程で毛のない品種が誕生したり、愛玩目的で長毛種が作られたり、少しずつ姿を変えて今に至る。

★English/American
イギリスで作り込まれた短毛種で、毛は3~4cmくらいで柔らかいストレート。
イギリス産だからイングリッシュなんだけど、アメリカのブリーダーの間では、アメリカンって呼ばれてる。
ペットとしても実験動物としても一番メジャーな品種で、色が豊富。
日本で売ってるのは大概これ。

★Abyssinian
イギリス産の巻毛種。
愛玩用として作られた。
イングリッシュより少し毛が長くて(4~5cm)硬い。
全身につむじがあって、うねうねしてる。
色が豊富で、白、黒、茶が入り混じってる。

★Peruvian
Abyssinianをモップみたいにしたやつ。
フランス産の長毛種。
愛玩用としてパリで作られた。
光沢のあるストレートで、頭と背中がとても長くて柔らかい。
毛が30cm以上伸びるのでマメに手入れする必要がある。

★Sheltie/Silky
イギリス産の長毛種で、Peruvianから枝分かれしたモップみたいなやつ。
背中や頭よりも胸やお腹の毛が長い。
イギリスではSheltie、アメリカではSilkyって呼ばれてる。
毛質は柔らかく、また密に生えています。
毛が長いのでこまめな手入れが必要になります。

★Teddy
アメリカ産のウェーブ掛かった短毛種で、毛は弾力がある。

★Rex
イギリス産のウェーブ掛かった短毛種で、Teddyより少し毛が長い。

★Texel
イギリス産のウェーブ掛かった長毛種。
RexとSheltieを掛け合わせてモップみたいになった。
頭の毛が短くて胴体の毛が長い。

★Crested
毛が短くてストレート。
頭にだけつむじがある。

★Skiney
文字通り、ほとんど毛がない。
実験動物のモルが突然変異して生まれた。
なかなか可愛い。
毛がないので寒さに注意。

日本にいるモルの大半は雑種で、ペットショップ等で売られる時は、一番近いと思われる品種名が割り当てられてる。

モルの呼び名 

2012, 10. 18 (Thu) 17:40


「俺はモル作以外の何者でもないさ」と嘯くモル作さん


★学術名⇒Cavia porcellus
最初は、Cavia cobayaって呼ばれてたのが、Cavia porcellusになったとのこと。

Caviaは、モルモットの故郷のインカ帝国での呼び名、cuyが起源。

porcellusは、小さな豚って意味で、由来は、↓のどれかだそうな。

☆豚肉と味が似てるから
☆プイプイした鳴き声が豚っぽいから
☆豚みたいに摂食時間が長くて、狭い小屋で飼えるから

★ラテンアメリカ⇒cuy(クイ)、cuye(クイェ)、curi(クリ)
鳴き声が元って説があるけど、分からんす。

★英語圏⇒Guinea pig、cavy
Guinea pigは、ギニアの豚って意味。
昔、イギリスに初めてモルが持ち込まれた時の船が、ラテンアメリカからアフリカ経由で来た船で、当時は、ギニア⇒アフリカ⇒遠方の地、の意味合いで使われてたのでGuineaの名が付いた、とのこと。
実際は、ギニアにモルモットはいなかったみたいで、本当の原産地のガイアナが訛ったって説もあるそうな。

愛好家は、cavyって呼んでて、オスboar、メスはsowって呼ばれてる。
boarはオス豚で、sowはメス豚。
cavyの意味は分からんです。

★おドイツ⇒Meerschweinchen
海の小さなブタって意味。
昔、航海中に新鮮な肉を食べられるように連れてったからだそうな。

★おフランス⇒Cobaye、Cochon d’lnde
インドの小さな豚って意味。

★ポルトガル語圏⇒Porquinho da lndia、Cobaio
同じく、インドの小さな豚って意味。

★イタリア⇒Procellino de lndia
同じ。

★スペイン⇒Conejillo de lndias、Cobaya
同上。

★オランダ⇒Marmot、Marmotje、Cavia、Guinees biggetje
昔のオランダでは、リス科のアラスカマーモットって動物と区別が付かなくて、Marmot、Marmotjeって呼ばれてたそうな。

★中国⇒豚鼠
読んで字の如く。

★日本⇒モルモット
江戸時代、オランダから長崎に、マーモットという名前で輸入されたのが訛った。
実験動物の代表格だった事もあるので、実験動物の比喩的な意味でも使われてる。

明治時代は、天竺鼠と呼ばれてた。
ドイツ語の、海の小さな豚という名前が元で、海の先から来た鼠、という意味合い。
戦前の研究者の間では、ドイツ語由来で、海猽(猽=子豚)って呼ばれていた。

モルのルーツ 

2012, 10. 16 (Tue) 23:37



モルモットのルーツに思いを馳せるモル作さん


ネズミ齧歯目テンジクネズミ科で、原産地は、ペルー南部、ボリビア南部、アルゼンチン北部、チリ北部。

アンデス地方の草原にいたモルの先祖のテンジクネズミが8000年くらい前に食用として家畜化して、実験動物や愛玩動物を経て、今に至るそうな。

16世紀に船でヨーロッパに連れてかれて、ドイツ兵から普及してった。
当時は主に食用として飼われてたと考えられていて、当時の書物には「モルの肉にはスパイスが必要」といった記述もあった模様。
17世紀頃からは、幅広い階級でペットとしても飼われるようになった。

で、18世紀後半にはアメリカにも渡った。

日本に来たのは19世紀の半ばで、オランダ船で長崎に来てから江戸に連れてかれた。
明治時代あたりから、ペットとしても一部で飼われるようになった。

人間と一緒で、ビタミンCを体内で生成できない(ブドウ糖をビタミンCに変換する酵素を持ってない)ので、薬への感度が高い。
その結果、1780年頃から実験動物として利用され始めた。
かつては、実験動物の代表格だったけど、今はマウスやラットが主流。

交配の結果、色んな品種のモルがいて、毛並や色は様々。

ラテンアメリカには、家畜を経て野生化して自然界に適応してるモルがいる。
モルと先祖が共通のテンジクネズミもいるけど、現代のモルとは遺伝形式が異なってて、頭蓋骨の形や体毛の色が違うので、今となっては別の生き物。