4、5歳の頃の話 

2015, 02. 23 (Mon) 03:37

青梅ってとこに住んでた。

高層マンションの15階くらいの部屋に友達が住んでて、そこに遊びに向かった。
階段を使った。

当時、エレベーターの階数を指定するボタンの意味を理解できなくて、何分か閉じ込められた状態になった経験があった。
物凄く長時間に感じて、とにかく恐ろしかった。
なので、当時の自分にとって、エレベーターは得体の知れない不気味な空間としか思えなかった。
で、その友達の部屋に行く時は、いつも階段を使ってた。
これは結構大変だった。
しかも、ガキんちょってすぐ走るから、部屋に着く頃にはいつもぜーぜー言ってた。

その日は、半分くらい登ったとこで一度立ち止まった。
止まった瞬間、身体に衝撃を感じた。

やばっ!うんこしたい…

暫くの間は、我慢して階段を登ってた。
うちに帰るよりも、友達の家の便所借りた方が早いし。

けど、すぐにピークが来た。
10階あたりで立ち往生して、一歩も動けなくなった。

長い事、硬直してた。

で、思った。

「う~ん、これはもう、解決しようがないよね…」

そしたら、好奇心が湧いた。

「いま力抜いたらどうなるかな…」

考えた瞬間に脱糞した。



もう帰るしかないんだけど、物凄く面倒臭かった。
臭かった。

まず、両手でズボンの裾をつかんで、うんこがこぼれないように持ち上げた。
で、そのまま、がに股で階段を降りた。
マンションの敷地から出て、おすもうさんのトレーニングのような歩き方で、黙々と自宅に向かった。

夕日が沈み始めてた。
それまでは特に動揺もなかったのに、景色が暗くなったら何だか憂鬱な気持ちになった。

うんこを捨てようか迷ってると、クラスメートの母親が自転車で通り掛かった。

「あれ、超絶糞君、何やってるの??」

何だか気分が高揚した。

「うんち漏らしちゃった、うへへへへ…」

「…あ、あららら~そうなんだー。気をつけてね~、うん、ばいばーい」

早送りでそう言うと、軽やかに去ってった。

- 完 -
スポンサーサイト