危険が危ない1 

2015, 08. 16 (Sun) 17:54




何年か前、同棲相手と別れて、それぞれ別の地域に引っ越した。
当時は毎月300時間労働、みたいな状態だったので、引っ越し先は、単に寝る場所になれば良いや、みたいな感じで適当に決めた。

で、駅から1分の部屋にした。
めちゃ狭かったけど、鉄筋なので多少、気兼ねなく行動しても周りに迷惑掛からなそう。
気に入った。

引っ越して暫く経った。
別フロアのねーちゃんが、宗教勧誘に来た。
何の興味もないので、断った。
それで諦めたかと思ったら、定期的に勧誘に来るようになった。

夜中1時とかに帰宅すると、ピンポンピンポン。

「こんばんは~。電気が点いたので帰宅されたかと思いまして!(にっこり」

ちょっとびびった( ;´Д`)

久しぶりの休日の昼にのんびりしてたら、またピンポン。

教徒「お昼でも食べながら○○についておは…」
おれ「えと、今から用事があって出掛けるので」

帰ってもらってから、近所のパスタ屋に行った。
パスタ屋のドアを半分開けたとこで、そのねーちゃんの横顔が目に入った。

店員「いらっしゃ…」
教徒「…!」
おれ「…!ばたん」

久しぶりに走って、離れたとこにあるモスに飛び込んだ。

それ以降も、定期的に夜中にピンポン。
はっきり断ってもめげず、適当な理由で断ってもめげず。
不動産屋にチクれば注意が入るだろうけど、間接的な苦言は恨みを買う場合もあるので、もっと直接的な方法で確実に撃退しよう、と思った。
すなわち、俺に対して拒絶反応を感じてもらうのが手っ取り早い、と。
端的に、パンツ姿で出れば、もう来ないだろう。

後日、終電で帰宅。
ズボンを脱いで待ち構えた。
シャツと靴下は履いといた。

…来なかった。
あれ?忙しかったのかな…?

翌日、終電で帰宅。
ズボンを脱いで待ち構えた。
シャツと靴下は履いといた。

…来なかった。
何だよ、早く来てよ( ;´Д`)

翌日、終電で帰宅。
ズボンを脱いで待ち焦がれた。
シャツと靴下は履いといた。

…1分くらいすると、ピンポンが鳴った。
「あっ!来た来た~(´∀`)」
嬉しかった。

おれ「こんばんわ~!」
教徒「こん…っ!」

ひるんだ。
でも、すぐに持ち直した。
俺の目だけを凝視しながら、真実の幸福について凄い勢いで語り始めた。
揺るぎない信念を感じた。
当時は真冬。めちゃ寒かった。

明日早いので、と言って帰ってもらった。
露出が足りなかったと反省した。
自分の殻を破る時が来た。

後日、終電で帰宅。
ズボンと上着全部脱いで待ち構えた。
靴下は履いといた。

…1分くらいすると、ピンポンが鳴った。
「あっ!今日も来てくれた~(´∀`)」
かなり嬉しかった。

おれ「こんばんわ~!!」
教徒「こんば…っ!!な、な、なな」

北風が部屋に吸い込まれる。
俺は震え始めた。

おれ「ど、ども~ちょちょうど、ふふふろに入ろうと思ってててて…(;´∀`)カタカタカタカタ…さささむぃし…」
教徒「あ、あ、そうだっ…たんですね…」

2人とも、真っ青だった。

おれ「し、しぬほど寒いので、良かったらドア閉めてお話し…(;´∀`)」
教徒「え、え、いや、いやけ、けけけけっこうです。あああの、夜分すいませんでした!!バタン!」
おれ「…ょょよよし、よし(;´∀`)」

これでも駄目なら、次は首にネクタイ巻いて出るしかないと思った。
さすがにパンツまで脱いだら、室内でも俺が捕まると思った。

結局、2度と来なかった。
ちょっと寂しかったけど、俺から巣立ったんだな、と納得した。

一応、ピアノの話の予定だったはずなので、まだ続きます。
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