お傘、かさ 

2015, 09. 17 (Thu) 20:24

ここ最近の天候で、折り畳み傘の傘作が名誉の死を遂げた。

ビニール傘のビニ作は、ビニ作なだけにコンビニで誰か新しい飼い主に連れてかれた。

最近できたお傘の専門店も気になってたので、傘作2世を買いに行った。
https://retrip.jp/articles/3106/

嫌な予感がしてた。

1階は折り畳み用のフロアだった。
あんまり混んでなかったので、店員が積極販売モードだった。
それは構わないけど、会社帰りだったので、おっさんが通勤で使う傘を探しに来た、という理解で接客して来るだろう。
黙ってたらミスリードされる可能性が高いと思った。

店員は、小綺麗なねーちゃんばっかりだった。

店員「ご自身用とプレゼント用の、どちらをお求めですか?」

おれ「えと、自分用です」

店員「折り畳みのタイプと普通のタイプのどちらをお探しですか?」

おれ「両方買おうかと」

店員「ではまず、男性用の折り畳みのタイプはこちらです」

おれ「…はい」

じじぃ用のコーナーには、キヨスクで売ってそうな、糞傘が黒光りしてる。
ピアノかよ、と思った。
小学生の頃に国語の教科書に載ってた、おじさんの傘とかいう話の挿絵を思い出した。


店員が説明を始める。
コンパクトで頑丈で台風もぶっ飛ばせる、とかそういうの。

はっきり言って、俺は漢の中の漢なので、雨如きにそんな強固な対策なんか不要だと思った。
実用性とか、最低限で良いんだ。
可愛い雨傘で、るんるんしたいんだ。
https://m.youtube.com/watch?v=XeWyKdmkd9A

おれ「え、と、、あんまりおっさんっぽいのは避けたいな、みたいな」

店員「であれば、こちらなど如何でしょう」

シルバーの傘だった。

おれ「あの、もっと可愛いくて、るんるんるるるん、るるるる~、みたいな」

店員「ぁ、あ、そうでしたか( ;´Д`)」

おれ「る~るるるるるるるるる、みたいな( =´∀`)」

店員「は、はい…」

店員が怯んだので、上の階に逃げた。

店員「いらっしゃいませ~」

おれ「( ;´Д`)」

こっちは他にも客がいたので、最初は放っといてくれた。
でも、暫く物色してると、こっち来た。
なので、今度は最初にビシッと要望を伝えた。

おれ「可愛い感じの傘を探してるんです!」

店員「ぅ、、で、したら、こちらなど如何でしょう」

やっぱり、おっさんフロアに連れてかれた。

おれ「ん~、と、、もうちょぃ明るめのが( ;´Д`)」

店員「あ、そうですか。であれば、これは男性でも、うんぬんかんぬん…」

ちょっと華がなかった。

店員「であれば、こちらなど…」

ひらひら感が足りない、と思った。

店員「ならば、こちらは…」

ブリブリ感が足りない、と思った。

店員「では、これなら…」

ふわふわ感が足りない、と思った。

店員「これは…」

もう勘弁してくれ、と思った。
店員も同じ気持ちだったと思う。

でも、俺も悪いんだ。
店員は案内しながら売らないと怒られる。
俺は、イレギュラーな要望をはっきりと伝えてない。

反省した。
こんなとこで恥ずかしがったって何にも良い事ない。
ひらひらふわふわブリブリした可愛いデザインが良い、って事を具体的に、そして端的に伝える必要がある、と思った。

ある種の決意が生まれた。
俺は男らしく宣言した。

おれ「もっとこう、パンツっぽい傘が良いんです!!( ;´Д`)」

店員が能面みたいな表情になった。
結構、間違えた気がした。
頭の中で、ノクターン1番が流れた。

ソパンさん:ノクターン 第1番 変ロ短調 (Op.9-1
https://m.youtube.com/watch?v=RSY3TnXeykA

店員「…ぱん、、つ…」

おれ「ゃ、その、ぱ、パ、、パステルカラー、みたいな…」

店員「上にたくさんありますので…」

おれ「きゃ、きゃっほーい、すたこら( ;´∀`)」



おれ「あ、こ、ここれかわいー( ;´∀`)」

傘作2世



傘作3世



- 完 -
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