死にかけた話2 

2015, 12. 26 (Sat) 13:48

20年近く前、おっ母と暮らしてた頃の話。

ある日、おっ母が真剣な表情で何かを告げた。
面倒臭かったので、適当に聞いてる振りだけした。
結果的に、これがまずかった。


深夜、超空腹で目が覚めた。
冷蔵庫を開けたけど、パッと食べられそうな物がない。

…と思ったら、奥に白い箱があった。
開けてみると、お煎餅がぎっしり。

( ;´Д`)むはー美味そう…


腹が減りすぎてたせいか、かなりの勢いで口に放り込みまくった。

う~ん、あんまり美味くないな( ;´Д`)

あんまり味がしない。
敢えて言えば、ほんのりとカビのような香り。
ゴルゴンゾーラとかブルーチーズみたいな。

薄味だけど、大量に口に入れれば満たされるだろう。
ぽいぽいぽいぽいぼりぼりぼり…

ほら、段々濃くなってきた。
薫る発酵臭…





まずっ!( ;´Д`)


くさっ!!( ;´Д`)


なんだこれ?殺鼠剤か何かか??
全部食っちゃったよ( ;´Д`)





暫くすると、猛烈に喉が渇いてきたので、お茶をがぶがぶがぶがぶ…

でも、喉の渇きは増すばかり…

暫くすると、ある閃きが生まれた。
閃きというか、俺が唯一、悟りを開いた瞬間だった。

…理由はよく分からないけど、俺は間もなく死ぬっぽい。

死ぬほど苦しいとかでもなく、喉が渇いて悪寒がするってだけなんだけど、死が直接浮かんで、しかも浮かんだ時にはもう確信してた。

普段、死ぬのは怖い嫌だと普通に思うんだけど、その時はそういう感情がさっぱりで、単に死ぬイメージが浮かんで、それにあっさり納得した。

本能が確信を持って何かを告げた時って、こんな感じになるのか、とそれ以来は思うようになった。

でも、まずい、と思った。
俺が死ぬのはもう分かったけど、おっ母、超びっくりするだろ!
俺を育てるの超大変だったろうに、それは申し訳なさすぎる…うし、一筆書いとこう。

メモ用紙に遺言を書き始めた。





母へ

理由はよくわかりませんが、何かだめっぽいです。
おどろかないで下さい。





上記のような事を書いて、後は謝罪とか感謝とかを付け足せばおっけーかな、と思った。

でも、その頃には体調がかなり悪化してきて、猛烈に気持ち悪いし、目眩までした。

ひとまずベッドに行って、寝転がろう。
もう目が覚めないだろうけど、いいからさっさと眠りたい( ;´Д`)

で、そのまま寝た。


…夢を見た。
うんこしたい、と思う夢だった。
なので、うんこした。

そしたら、俺の21世紀枠にリアルな感触がして、びっくりして目が覚めた。

間一髪!あ~危なかった…あれ?( ;´Д`)





お尻にハンバーグが挟まってる。。


くくくく
( ;´Д`)


お尻サンド?
いや、お尻は挟む側だから、ちょっとだいぶ違うか。

…まぁ、そんな定義はいいや。

話を戻すと、お尻サンドを便所まで運んだ。

誰かの役に立つかも知れない豆知識。
お尻を強く閉じたまま歩くと、膝を曲げづらいよ。





パンツと、それから念の為、シーツも洗った。

俺は結局、15時間くらい寝てたみたい。


そして、夜。


おや「何かよく分からないメモがあったんだけど…」

おれ「や、その、何か急に死ぬ気がして、何の説明もないとびっくりするだろうな、と思ってさー」

おや「…あぁそう。あの、これから観たい番組が始まるから、静かにしててね」

おれ「あ、うん( ;´Д`)」


…その後


おや「ちょ、ちょっと!!」

おれ「ほい」

おや「冷蔵庫にあった箱知らない?」

おれ「あ、煎餅?ごめん、全部食っちゃった」

おや「食べた?食べたの!?全部!!?」

おれ「ご、ごめん勢いで。。でも、まずかったよ( ;´Д`)」

おや「…あんた、何ともなかったの?」

おれ「妙に喉渇いたけど…あ!そうだ!あれ食ったら死にそうになってうんこ漏らしたんだ!よっしゃ原因が分かった!」

おや「漏らした?うんちを!?」

おれ「あわわわわわ( ;´Д`)」

おや「…まぁ、それはいいやもう。。体調は?」

おれ「今?良いよ。何ていうか、絶好調がみなぎr…」

おや「あの箱に入ってるのは蕎麦粉で出来た煎餅だからあんたは食うな、って言ったよね?で、うんって返事したよね?で、全部食べたって?何なのあんた?」

おれ「( ;´Д`)…すいません」

おや「すいませんじゃなくてさ、しかも何で食べてる途中で気づ(略」





どうやら、アレルギーのせいで舌が拒絶反応を起こすらしく、俺は蕎麦の味を知覚できなくて、青カビ系のチーズのような匂いと味に感じるっぽい。
ブルーチーズ嫌いじゃないので全部食っちゃったんだきっと。
蕎麦は刺激物だ。


★この体験から学んだ事

・本能の説得力は凄いんだな
・踏ん張れば、夢が叶う


- 第二部 完 -
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