この人、痴漢です!! 

2017, 02. 08 (Wed) 07:28

★★ 閲覧注意 ~ただの自慢話です~ ★★

2010年の2月の話。

小田急線沿線に住んでた。
今はどうなのか知らないけど、当時の朝の小田急線はギュウギュウのノロノロ、空調ピアニッシモで、不愉快極まりなかった。

で、朝、いつものように電車に乗った。
めっちゃ混んでて、人がドアから溢れてて閉まらない模様。
なかなか発車しない。
そのままドアに背を向ける形で立ってたら、誰かが俺の背中にタックルして来た。ぐぇっ( ;´Д`)
俺よりちょぃ年上くらいのおっさんだった。
たぶん、慌てて飛び乗ったんだろう。

やっとドアが閉まって発車した。
暫く心を無にして電車に揺られてた。

当時は毎月300時間働いてて、この前日も終電で帰宅した。
しかも、毎晩帰り道で太田胃散を吐きながら歩いてた。
胃が弱りすぎて胃薬も受け付けなくなってた。
彼女と同棲してたんだけど、その彼女と俺がそれぞれの会社で同時期に昇格して、どっちも仕事量とストレスが倍増してた。
時間的にも心理的にも余裕が全くなくて、帰宅しても、洗濯物がどうとか電気消し忘れたとか、必要最小限の会話しかできなかった。
改善する気力も尽きてた。
結局、この2ヶ月後に破局してる。

あぁ碌な事がない。。
うとうとしながら脳内でぼやいてたら、俺の脇腹に、何か固い物がめり込んだ。
ぐえっ( ;´Д`)

振り返ると、俺と背中合わせで突っ立ってるおっさんが、一定のリズムで右腕を動かしてる。
さっき俺にタックルして来たおっさんだ。
そのおっさんの肘が、俺の脇腹にグイグイめり込んで来る。

不思議に思ってその手先を見ると、おっさんは、おっさんの前に立ってる女の子のケツにめり込ませて、規則的に前後させてる。
つまり、おっさんの手先は女の子のケツに、おっさんの肘は俺の脇腹に、と交互に突き刺さってる状況だった。

女の子は制服を着ていたので、高校生か中学生。
おっさんは明らかにわざとお触りしてる。

この光景を目にして、俺は即座に「援交」という言葉が浮かんだ。
めっちゃ堂々とケツ触ってるし、おっさん結構男前だった。
何となく、痴漢するのはもっと異性に縁がなさそうな風貌の小汚いおっさん、って偏見があった。
あと、もっとコソコソやってるものだと想像してた。

援交カップルが朝から痴漢プレイですか、微笑ましゅうございますね。
俺なんか直近だと、彼女のケツをちょっと触っただけでも本気で引っぱたかれて、正座で説教されて、それはそれで悪くないかとか思って満足してるって言うのに。
俺は、おっさんの一心不乱で楽しそうな様子に猛烈に嫉妬した。
小田急線よ、トロトロしてないでさっさと俺を新宿に運んでくれ、と思った。

そんな事を考えてたら、おっさんの肘がそれまでよりも深く、俺の脇腹に刺さった。
ぐぇっ( ;´Д`)

肘が刺さりすぎて痛い。
しかも、どんどん深く突き刺さって来る。

何やってんだこいつ、と思ってまた振り返ると、おっさんにケツを触られてた女の子が、おっさんの手を掴んでた。
女の子は凄い形相で、おっさんを睨んでる。


「いい加減にして下さい!!こっちが黙ってると思って!!」


おっさんは、ただの痴漢だった。
で、女の子に捕まえられそうになったので、手を振りほどこうとして腕を後ろに引いた結果、肘が俺のレバーに突き刺さった模様。

そしたら、おっさんは、何と、女の子を恫喝し始めた。


「はぁ!?わざとじゃねーよ!自意識過剰なんじゃないの!?これだけ混んでるんだから、当たったって仕方ねーだろがよ!!!」


めっちゃ怒鳴ってる。
おっさんは身長が俺より10cmくらい高くて、185cmくらいあった。
身体つきもがっちりしてて、声も野太く迫力を感じた。
かなり柄悪いおっさんだ。

片や、女の子はかなり小柄で多分150~155cmくらい。
かなり幼い顔立ちで黒縁のメガネを掛けてる。
実際のところは分からないけど、気が弱そうに見えた。
これは、女の子からしたら相当怖いだろうな。

女の子は絶句して下を向いた。
顔色も真っ白だ。
まさに血の気が引いてる感じ。


「まぁでも、誤解させちゃったのはすんませ~ん( ゚д゚)」


うわ、めっちゃムカつくこいつ。笑
しかも、そそくさと俺の隣に移動してきやがった。

周りの様子を見てみると、いい年こいた大人がみんな、携帯とか新聞を見て、何も起きてないかのように振舞ってる。
何人かはこいつの犯行を見てた筈なのに。
世知辛いなぁ。。

女の子はさぞかし勇気を絞り出して反撃を試みた事だろう。
その結果が、恫喝されるわ、周りの大人は見て見ぬ振りだわで、こりゃ今後の人生や価値観にも影を落とすんじゃないのかな、と思った。
正義感なんて0.5%も無い俺だけど、さすがに胸糞悪い光景だ。
とっ捕まえる事にした。

とはいえ、この狭い中で真正面から捕まえようとしたら、力比べになるだろう。
おっさんは何か体育会系っぽい体格で、俺はひ弱なエンジニア。
俺の腕力は、うんこ並だ。
踏み潰されておしまいだ。

でも、サラリーマンになって何年も何年も経ってる奴なんて運動不足だろうし、運動能力や対応力って点では大した事ないだろう、と思った。
どうせ次の駅でこいつ降りようとするだろうから、そのタイミングで後ろからスリーパーホールド(後ろから首をホールドする)で生け捕りしよう、とざっくり決めた。

代々木上原駅に着いた。
案の定、おっさんは電車から降りた。
よしよし。

一方、女の子はまだ下を向いて、電車内で固まってた。
なので、女の子の肩を叩いた。


「おねーさん、あいつ捕まえるから電車降りて」


…文章で書くと、おれ超格好良い!!!www

でも実際は、女の子からすれば、今度はへらへらちゃらリーマンに話し掛けられて、さぞかし気が重くなった事だろう。


痴漢のおっさんは、早足で向かいの千代田線に乗り換えようとしてた。
その向かいの電車のドアの手前で俺が追いついて、おっさんの首をロックした。
で、そのまま後ろに2、3歩下がって、おっさんを海老反りの体勢にさせた。


おっさん「ぐぇっ( ;´Д`)」


おっさんは、無理やり俺を振りほどこうとして、じたばたした。
予想以上に怪力で、抑えきれなくなったので、足を引っかけて、体落としみたいな投げ方でおっさんを投げ飛ばした。
おっさんは背中から、べちゃっと倒れた。
予想以上に派手に倒れたので、俺は投げ飛ばした癖にちょっと驚いてしまった。


おっさん「あなた、いきなり何をするんですか!?暴力ですよ!!」

え、、、いや、だって逃げられそうだったし( ;´Д`)


でも、口から何も言葉が出てこない。

おっさんが、めっちゃキリッとした善人面で俺を非難する。
向かいの電車に乗って出発を待ってる人達は、唖然とした顔で俺を見てる。

何だこの状況。。( ;´Д`)


ちょっと気を抜いてしまった。

おっさんが物凄い速さで起き上がってダッシュした。

慌てて追いかけて、また同じように首をロックして海老反らせた。
最初と全く同じ手順で捕まえたので、何かコントみたいだな、と思った。笑

今度はじたばたさせないように、かなり力を入れて海老反り体勢を保った。
ここまでして、やっと互角の力関係。

周りを見ると、見物人の山。
人がゴミのようだ。

えと、、この後はどうすりゃいいんだっけ?( ;´Д`)

数秒固まってたら、見物人の最前列に、被害者の女の子が突っ立ってるのが視界に入った。ラッキー!!


おれ「え、と、、ぇぇええええき員よんでよんで、呼んで!!( ;´Д`)」

女子「はい!!( ;´Д`)ずだだだだ」


女の子が走り去る。

暫く、おっさんを海老反りにさせたまま、待機した。

やばい、俺の燃料が早くも尽きかけてる。。
しかも、みんなの視線が痛い。
何で誰も何もしないんだ?
それは、俺が無言でおっさんを捕獲してるので、むしろ俺が暴漢に見えるのかも。。
おっさん、酸欠気味だし。笑
でも、抵抗しなければ呼吸できるでしょ、苦しそうな顔するなよ、と思った。


…やっと駅員が来た。


駅員「え、えーと、これは…」

おれ「この人、痴漢です!!」


一度、このセリフを言ってみたかった。笑


- つづく -
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