電車を待つ時は、ホームの先頭には立たないようにねの巻 

2017, 02. 11 (Sat) 23:48

捕ま『っ』たんじゃなくて、捕ま『え』たんだよ、のつづき


駅前にパトカーが2台止まってた。
犯人と被害者は別々の車両に乗るようにするみたい。
俺と女の子が同じパトカーに乗った。

警察署に着くと、おっさんと女の子と俺は、それぞれ別の小部屋に別れて、取り調べを受ける事になった。

俺の担当は50代くらいの人で、俺に色々質問しながら調書を作ってるんだけど、タイピングがめっちゃ遅い。
30分近く掛かって、やっと終わった( ;´Д`)


警察のおっさん「えと、こうかな…あら?どこ行った?( ;´Д`)」


ちょっと見てくれ、と言われて確認したら、調書のファイルを保存した形跡がない。
保存したつもりになって、wordを閉じちゃったらしい。
書いてる間、1回も保存もしてなかったっぽいので、0から書き直し( ;´Д`)


おれ「えと、、良かったら私が打ちましょうか?」

警官「ごめ~ん、俺自身で書かないとまずい事になっちゃうんだよ」


そりゃ、そっか( ;´Д`)

で、もう20分くらい掛けて書き直してた。
今度は、途中で何度か保存させた。笑

デスクトップとかマイドキュメントとか、ほんとパソコン君は訳分かんねーよ、みたいな事をぼやいて機嫌が悪くなってきたので、ファイルの簡単な取り扱い方やWindowsのフォルダの構造をホワイトボードで説明した。笑
昔、ヘルプデスクをやってた事があるんだけど、その時の300倍くらい懇切に教えた。

調書ができると、俺と女の子とおっさん、それぞれの担当者同士での打ち合わせタイムになった。
終わるまで昼飯食って待っててくれ、という事で出前を取ってくれる事になった。


おれ「じゃぁ、せっかくなので、かつどn…うぷ、、げぼ、、、やっぱ、素うどんとかありますか?( ;´Д`)」


当時は胃の機能がくたばりかけてたので、脂っこい物を想像しただけで吐き気がしてきた。

うどん食って暫く待機してると、別の若い警官が来た。
曰く、複数の警官で似たような質問をするので、都度、同じように説明してくれ、と。
ようは、何度か同じ説明をさせてから、警官同士で突き合わせをする、という手順で証言や供述を確定させてくらしい。
よく出来てるもんだな、と思った。

結局、計3人の警察官に同じ説明をした。


おれ「…で、彼が千代田線のドアに向かっているところを後ろからこうして…」

警官「ふんふん、それで、彼がもがいてるうちに、もつれて勝手に転んだ、と」

おれ「えーと、いや、私が足を引っ掛けt…」

警官「あ、そうそう、あの子は『男が逃げようとした時に足をもつれさせて転んだように見えた』って言ってたよ。合ってるよね?合ってるでしょ?」

おれ「…そ、そうっすね。よっぽど転がりたかったんでしょうね( ;;;´∀`)」

警官「だよね。はい、男が逃げようともがいて、君の足に引っ掛かって横転した、と」


俺が足を引っ掛けたんじゃなくて、俺の足に引っ掛かった、という事で確定した。笑


その後、警察官同士で、証言の突き合わせタイムになった。
終わるまで、また待機。

携帯を見ると、出向先のマネージャーから着信だらけで、げんなりした( ;´Д`)


おれ「もちもち( ;´Д`)」

マネ「遅すぎるんだけどさぁ、何でそんなに時間掛かってるわけ?…全部警察側の都合でしょ?リスケしてもらえよ」

おれ「今更無理です。まぁでも、もうすぐ終わると思いますよ( ;´Д`)」


その後、便所から小部屋に戻る時に、廊下で女の子と会ったので、少し話した。
春から大学生になるらしい。
気分的にはもう落ち着いてるみたいで、おっさん自動的にゴロゴロ転がったよね、って言ったら普通に笑ってた。笑

「お母さんに、ちゃんとお礼を伝えるから連絡先を聞いときなさいって言われました」と言われて、名刺を渡した。

もし裁判とかで証言が必要になったら、すいませんがまた宜しく的な事を言ってたので、もちろん快諾した。

女の子が着てたコートは、証拠品として警察預かりになった。
コートに指紋なんてつくのかな?って思ったけど、何らかの痕跡は検出できるって事なんだろね。


最後に、警官の指示で署名して、封筒を受け取った。
1万円入ってた。
証言や無実の人の取り調べには、協力費だか迷惑料だかで、日当が貰えるみたい。

警官に聞いた話。

おっさんは最後まで否認した。
でも、取り調べの結果、おっさん無実の可能性は1ミリもないと判断した。
手口や捕まり方、言い逃れのセリフ、どれを取っても、調子に乗った常習犯の典型だ。
女の子とおっさんはこの日が初対面、つまりストーカーとかそういう類じゃない。
なので、今後、女の子に危険が及ぶ可能性はさほどない。
むしろ今回は、被害者よりも第三者の君が恨まれる可能性が高い。
君はおっさんの顔をすぐに忘れるだろうけど、おっさんは君の顔を当分忘れないだろう。
なので、電車を待つ時は、ホームの先頭には立たないようにね。
あと、信号待ちの時も気をつけて。以上。


( ;´Д`)
( ;´Д`)( ;´Д`)
( ;´Д`)( ;´Д`)( ;´Д`)


まぁでも、この後、彼女と破局して結果的に引っ越してるので、特に何も気をつけてない。
今はもう、俺自身もかなりおっさんになって風貌も結構変わったし、痴漢のおっさんと再会したとしても、分かりやしないだろう。


結局、15時過ぎくらいまで掛かった。
意外と疲れた。

マネージャーに電話すると、まだ終電まではたっぷり時間があるので、さっさと仕事片付けに来い、と( ;´Д`)


職場に着くと、俺の話が広まってて、色んな人から話をリクエストされた。
結構楽しかった。

マネージャーは「今回は仕方ないけど、今度そういうのを見ても、もう関わるなよ。幾ら時間があっても足りやしねぇ」と言い切ってて、ある意味清々しい人格だと思った。笑
でもこの人、中学生の娘を持つ父親なんだよね…正気なのかな?( ;´Д`)


後日、女の子から葉書が届いた。
おっさんは裁判官の前で全部白状したらしい。



俺の所属会社では、女性社員の当たりが根こそぎ2桁増しくらいマイルドになって、他の社員にめっちゃ羨ましがられた。
でも、こっちではそれなりの立場の役職だったので、むしろ強烈すぎるフィルターを作っちゃった感があって、ちょっとだけだけど仕事しづらい時もあった。
一部、やっかみも感じるようになった。


以上、記憶してる中で唯一の派手目な善行でした。
とにかく自慢したくて書いたんだ。
あとはもう、汚い話しか残ってない。


- おしまい -
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