おピアノのコンサート 

2017, 06. 14 (Wed) 08:43



先日、ゆきなぎさんの記事で、非常に面白そうなピアニストを知った。

ハオチェンちゃん
http://www.haochenzhang.com/

この人がちょうど来日して、コンサートをする模様。
http://www.kioi-hall.or.jp/20170608k1900.html

出だしに、シューマンさんの子供の情景と交響的練習曲を全曲弾くらしい。
おおぉ…( ;´Д`)

ちょうどシューマンさんの曲を何かやってみようと思ってたとこだった。
子供の情景や交響的練習曲には特に好きな曲が入ってるわけじゃないけど、シューマンさんはかなり癖が強く感じる作曲家なので、何か一貫性のある演奏を聴いてみたかった。
これは打ってつけだ、と思って、駆け込みでチケット購入。

クラシックのコンサートに行くといつも思うんだけど、随分とまぁ、立派なホールだ。


人気あるらしく、ギリギリでチケット申し込んだので、鍵盤が1番観づらそうな席しか空いてなかった( ;´Д`)

まぁでも、よく考えたら鍵盤見てもしょうがないし、音自体は聴きやすそうだったので、まぁ良かったか。
あと、グランドピアノのハンマーはよく見えた。笑
これは、結構面白かった。

更に、このしゃんでりや( ;´Д`)


おれ、こういうのって、そのうち落っこちて来そうに思えて、恐くて落ち着かん…( ;´Д`)

2階の端っこの席で正解だと思った。


・シューマンさん:子供の情景シリーズ

全部で13曲ある。

座って手を拭いてすぐに弾き始めた。
この人、ソロでも精神統一とかいらないんだね。

おおおおぉぉこの席、よく聴こえる( ;´Д`)

噂通り、音の粒の出し方やテンポやリズムに清潔感があって、奏者の個性みたいなのを過度に意識しないで曲自体を頭に届けてくれるよう演奏だった。
弱音も、弱いまま雑味がなく遠くまで伸びて、耳にすすっと入るのね。
こういうのは、奏者の腕はもちろんの事、楽器の状態や設備、全部の条件が必要なんだろね。

うんうんうん、そうに違いn…

おっさん「へーぶしっ!ゲボッ!!( ;´Д`)」

見ると、遠くのおっさんが下を向いて口を押さえてる。
紀尾井ホールの設備のお陰で、俺の鼓膜にダイレクトに届いた。笑

そうだった、こういう会場は、くしゃみとか咳とかイビキとか物音がよく聴こえるんだった。
で、後でどこかのクラオタブログで、つまみ出せとか死ねとか書かれるんだった。
集中して聴いてれば雑音なんか脳が概ねカットしてくれるだろうに、いちいちカリカリしててよく日本で暮らせてるな…でも、俺だけは白い目で見られたくないので気をつけよっと( ;´Д`)

なお、今回の演奏で初めて、トロイメライが本当に良い曲なんだと理解できた。


・シューマンさん:交響的練習曲

全部で12曲ある。
シューマンばっかりにこんな時間と体力使って大丈夫なのか、ちょっと心配になった。笑

プロだから当たり前なのかもだけど、変化が多くて忙しそうな曲をパラパラっと弾いてて、しかも演奏設計みたいなのまで伝わるのはお見事だね。
シューマンさんの気質や、奏者と曲の距離感までよく分かったぞ。

おれ「うぷっ!ごふ、、ゃ、ゃば…( ;´Д`)」

急に咳き込みたくなった。
喉がカラカラで、しかも口開いてたのか、埃が喉に張り付いた。
始まる前にジュース飲んだのに( ;´Д`)

しかも、こういう時に限って、ハオチェンちゃんは、とても繊細なフレーズを、よわ~く、よわ~く弾いてる。

おれ「こ、これは、た、た、た、た、たえねば、、( ;´Д`)んがぐっぐ…」

片手でシャツを口元まで引っ張って、口を塞いだ。
もう片方の手で、喉を押さえ込んだ。

おれ「く、くくぐぐぐるしぃ…( ;´Д`)し、しぬしぬ…」

酸欠でもがいてるうちに、曲がフォルテだらけのフェーズに入った。
よし、チャンスだ。

おれ「んゴフッ!!( ;´Д`)」

あ、やばい、響いちゃった。
みんな、ごめんね( ;´Д`)


…前半部が終わって休憩タイム。

休憩時間中、観客を少し観察してた。
いつもより、クラシックの関係者っぽい人や、音楽系の学生、あと、どう見てもピアノ講師だろ、みたいな人の割合が多く感じた。
玄人がかなり注目してるんだな、と思った。


後半。

ここまで、お勉強観点で聴いてた。
その後は、俺が関わる事は永久になさそうな作曲家ばっかりだったので、純粋に鑑賞しよう、と思った。


・リストさん:鬼火と雪あらし

超絶技巧練習曲シリーズに入ってるやつ。
こりゃ、凄いな( ;´Д`)

座って手を拭いてすぐに弾き始めた。
この人、こんな曲でも精神統一とかいらないんだね。

わざわざ曲目に入れてるんだから当たり前かもだけど、かなりスピード感のあるテンポで弾いてて、しかもノーミス?
リストさんの曲の造りって、音が多くてもミス自体はそこそこ感知しやすい印象があるのに。
しかも、ちゃんとそれぞれの音が混ざりすぎないで聴こえるようにコントロールしてた。
こういう曲でこんなに余力を感じるのには驚いた。

雪あらしって、曲調や音の数やテンポも雪あらしっぽいけど、音響効果も本当に雪あらしだね。笑
ピアノでこういう表現を味わえるとは( ;´Д`)

リストさんのこの手の激しすぎる曲って、パガニーニさん絡みのやつ以外は全然良さが分からなかったんだけど、リストさんも良いものだな、と思った。


・ヤナーチェクさん:霧の中で

選曲が素晴らしい。笑
4曲とも弾いてた。

こういうメロディ抑えめの曲を魅力的に聴かせるのは結構大変そうだけど、ハオチェンさんの演奏って、曲の奥行きやそれぞれの音の効果まで分かるような響かせ方するね。
自動的に解説してくれてる的な。
しかも、音量大きいとこも、盛り上がりつつ、静けさまで感じられて良いなぁ。

太さすぎず細すぎず、滲みすぎず明瞭すぎず、雑味なく透明すぎず。。
ペダルの使い方にまで職業倫理を感じる。笑
頭や品の良さと人間性、全部を活かした形で芸術性に向かわせるってのは、ザ・音楽家な教育を受けた人だと厳しいかと思ってたけど、偏見でしたね( ;´Д`)
しかも、この人って24、5歳だよね( ;´Д`)
どんな環境で育ったんだろ。。


・プロコさん:ピアノソナタ7番

戦争ソナタって呼ばれてるやつ。
この曲も音響効果が凄まじい( ;´Д`)

曲の中で表そうとしてる群衆や光景の規模や広さ、細かさや数の多さを考えると、こんなのオケじゃなくて独奏曲で実現できるのか、ってような曲だけど、これまた完璧に弾ききってた( ;´Д`)
しかも驚いた事に、集中しつつ余力も結構あるように感じた。
これが1番びっくらこいた。

終わった後の観客の興奮っぷりも凄かった。笑


ここからはアンコール演奏。


・モツさん:ピアノソナタ11番

3楽章のトルコ行進曲を、やけに現代っぽいアレンジで弾いてた。笑
調べてみたら、トルコ行進曲ヴォロドス版ってやつらしい。
この辺りから、会場の雰囲気も少し和らいできた。


・ショパンさん:ノクターン20番

序盤のトリルの始めに、演歌みたいなコブシが効いてなくて新鮮だった。笑
ある程度整った感じの流れで弾いてて、しかもショパンさんの綺麗な半音階とアルペジオのとこは、水の上を歩いてるみたいな美しさ。
すんばらしぃ( # ´Д`)
バラードとかも聴いてみたい。


・シューベルさん:うんたらかんたら

曲名は分からんなかった( ;´Д`)
程良い変化と楽しさがあって、ラストの雰囲気に丁度良かった。
この人は、性格が結構優しいんだろな。


終了。
何と、37曲も弾いてた。
てんこ盛り。笑


- 完 -
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