モルの栄養 

2012, 11. 03 (Sat) 01:15


「草食系だし、草を食べないとね」と旬の過ぎた単語を無理矢理使って、したり顔のモル作さん


モルが野生種の頃は、野草の葉や茎、木の根や枝、皮を食べてた。
とても栄養価が低かったので、生き抜く為に、常に食べ続ける必要があった。
なので、モルの身体は、今でも常に草を食べ続ける事で健康が保たれるようにできてる。
過食って概念がなくて、モルは空腹になると盲腸にいる細菌が激減して一気に死に近づく。
なので、モルの餌を絶やさないように気をつける必要がある。

メインは牧草と水で、常に飲み食いできるようにしておく。
水は腐らないように朝晩に替える。
で、ビタミンCの補給用として最低限の野菜やペレットまたはサプリメントを与える。

人間の食べるような味付けしてある物や、モルの本来の食べ物でない高栄養の食物(種子、穀物、イモ類、豆類)を与えると、肥満や消化障害を起こす。
あと、主食の乾草を食べなくなって臼歯の過長症になる。

1日あたりの餌の量は、成長期は体重の8%、大人になってからは6%くらい。
水は、1日に250CCくらい飲む。
で、たくさん出す。
おしっこは1日に15~80mlくらい。
うんこは3~5gの物を1日に…何個くらい?
調べたけど、分かんなかった。

★盲腸便
草食動物の食習慣も色々だけど、モルの原種は、木の実や穀物、イモ類といった高脂質、高炭水化物の植物を食べる習慣がなくて、栄養価が低くて繊維ばっかりの草や木の葉を食べてた。
その地域の環境の問題なのか、他の強い草食動物がいて栄養価の高い植物を求める事がハイリスクだったからなのかは分からないけど、そういう背景があって、モルは栄養価が植物から必要な栄養素を得る為に、消化管が高度に進化してて、草や木の葉の繊維を炭水化物として利用できる。
その他の栄養は盲腸便から摂取してる。

盲腸で、硬いうんこと柔らかいうんこ(盲腸便)が作られる。
モルは肛門に口を付けて、盲腸便を直接食べる。
盲腸便には、ビタミンB群やタンパク質等の栄養素が含まれてる。

★繊維質
モルは完全な草食動物なので、繊維質は、人間のような雑食動物や犬猫のような肉食動物とは比べ物にならないくらいに大事な栄養素なので、とにかくたくさん食べる必要がある。

繊維質が盲腸内の細菌の栄養源になって発酵する事で、盲腸内のph(酸性・中性・アルカリ性といった、水溶液の性質を表わす単位)を低い状態に保つ。
その結果、有害微生物の増殖を抑えられる。
あと、繊維質を摂る事で腸の運動が促進されるので、食欲が保たれる。
消化吸収能力も高まって、毛球症の予防にもなる。
あと、繊維質を噛む事で、歯が磨耗されて歯の不正咬合、伸びすぎも予防される。

モルの胃腸の半分以上は盲腸なので、粗繊維の消化率が物凄く高い。

基本的には、食品あたり18%以上の繊維質が必要で、繊維質が足りないと、盲腸の細菌のバランスが崩れて、盲腸内のphに異常が起きる。
生野菜は牧草と比べると意外と繊維質が少ないので、モルの主食には適してない。
繊維質を確保する為には、とにかく牧草をたくさん食べる必要がある。

★ビタミン類
モルは人間と一緒でビタミンCを体内で作れないので、エサとして与える必要がある。
モルの病気は、ビタミンC不足が原因の場合が多々ある。
ビタミンCが足りないと、免疫力が低下したり歩けなくなったりして、最終的には死に至る。

1日に必要なビタミンCは、生後1ヶ月あたりまでは、0.5mg/100gで、大人になってからは5~20mg/kg、病気の時や妊娠中は30~50mg/kg程度。

本当は野菜で十分な量を確保できるのが理想なんだけど、計算が結構難しいので、自信がない場合は、粉末状のビタミンCを水に混ぜて補う。
抵抗がある人は、ペレットで補う。
モル用のペレットには大抵、ビタミンCが添加されてる。
ビタミンCは光や熱、空気、時間の経過に弱いと言われているので、ペレットは小袋に分けるか、密閉容器に入れて冷蔵庫に保管して、小まめに買い換える。

なお、ビタミンCは水に溶けるので、ある程度は摂り過ぎても尿として排出される。
ただ、心配な余りに、必要量を何十倍も上回るような過剰摂取は避ける。

ビタミンB群は、モル自身で自給自足できてるので、特に意識しなくても大丈夫。
A、D、Eは分からんす。

★タンパク質
食品あたり18%のタンパク質が必要と言われてるけど、牧草にもある程度のタンパク質が含まれてるし、モルは体内で繊維質からタンパク質を作り出せるから、実際は特に意識しなくても問題なし。
草食動物なので、間違えても動物性タンパク質なんか与えない。
市販のペレットには、辻褄合わせで動物性タンパク質を投入してる物があるので、買わないように注意。

★脂肪
食品あたり3%のリノール酸とリノレン酸が必要。
牧草にも脂肪が含まれてるので、特に意識しなくても問題なし。
脂肪分を摂りすぎると血清が濁る。
ひまわりの種、市販のおやつ、穀物等は厳禁で。

★炭水化物(でんぷん)
モルは、繊維質を炭水化物として利用することができるので、与える必要なし。
むしろ有害。

でんぷんが多く繊維質が少ない食事を与えると、盲腸内の細菌による発酵産物が増えすぎて、病原微生物(クロストリジム属)が増殖して、腸毒素血症で死ぬ危険性がある。
なので、バナナや芋類、穀物は厳禁。
ネズミだからって、米とか上げないように。
市販の小動物用のおやつも、小麦粉等のでんぷんが主成分なので厳禁。

あと、モル用のペレットにも小麦粉が入ってる。
なので、ペレットは上げないに越した事はないんだけど、ペレットなしでモルの栄養を管理するのも難しいので、利点と危険性把握した上で、なるべく最低限の量にする。

★カルシウム
これも牧草で摂取可能。
むしろ、過剰摂取に注意。
モルとウサギは他の哺乳類と違って、ビタミンDがなくても、カルシウムを吸収する。
更に、モルは余分なカルシウムを尿として排泄するので、カルシウムを過剰摂取すると、尿の中のカルシウムが増加して膀胱結石になる。
アルファルファや市販のペレットは、カルシウムの含有量が高いので、要注意。
イネ科の牧草はカルシウムの含有量が低い。

★その他のミネラル類
その他のミネラル類としては、カリウム、マグネシウム等が必要。
必要摂取量は不明。
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