シューマンさん、こんちくわ( ;´Д`) 

2017, 06. 15 (Thu) 23:06

過去にやった曲をある程度、暗譜し直した。
で、次はバッハさんのイン便小13番を覚え直そうと思ってた。

なんだけど、先日、シューマンさんの森の情景を聴いてたら、シューマンさんの曲を何か弾いてみたくなった。

でも、シューマンさんは、むしろ弾きたくない作曲家だった。
曲自体は、明るいのも暗いのも、独特の清涼感があって好きなんだけど。

理由は幾つかあって、まず、どれも異様に難しそうに聴こえる。
変な呪いでも掛かってるんじゃないか。

あと、批評家とかやってしょうもないレトリックばっかり使ってて、結構頭悪そうだな、みたいな印象もあった。笑

更に、彼の生前のエピソード…芸術家のステレオタイプみたいな話だらけな上に、インパクトだけはやけに強烈なので、非常に煩わしい先入観を持ってしまってた。


だが!!!!!

しかし!!!!!!!!!!


この人の曲って本当に面白いね。
クラシックとして後世まで残ってる曲にしては、やけに野性味が強いというか視野が狭いというか、完成する手前の草稿のまま終わらせた、みたいな印象が残る。
もうこれで良いでしょ、みたいな。
でも、芸術家としての閃きや鮮度の高さだけは、誰よりも強く感じる。

う~ん、やっぱちょっと何か弾いてみたいな。

森の情景の中だと、獲物を待ち伏せるハンターって曲が好きなんだけど、この曲の演奏をyoutubeを漁ってみたところ、ピアノの先生と思われる人でも、死にそうになって弾いてたりした。
さすがに俺はこんなの永久に弾けないな、と思った。

こどものためのアルバムは、何とかなりそうな曲が多くて良い曲もちらほらあるけど、ポニョみたいな曲の印象が強烈すぎたので、ひとまず飛ばした。

で、謝肉祭と子供の情景の中から暗譜が楽そうな曲を探してみた。
そしたら、謝肉祭に、譜読みだけは簡単そうな曲があった。


・シューマンさん:キアリーナ

シューマンさん、初めまして( # ´Д`)
碌でもないエピソードは、かねがね伺っております。

なお、作曲家の人柄や人生みたいな、ストーリー的なものが頭に残った状態で曲に触れるのは、自分としては非常に抵抗がある。
バッハとかモーツァルトとかベートーベンとかショパンとか、生前のエピソードが多く残ってても、それは単に暇つぶしに読む異文化のお話みたいなもので、実際に曲を聴いたり弾いたりする時に、それを思い出したりとかは、滅多にない。
剽軽者の面白ブルグさんは別格だけど。

シューマンさんの場合、ちょっと酷すぎて笑えない話も多いので、どうしても妙な同情心や気の毒なイメージが頭に残ってしまう。

なんだけど、よく考えたら、シューマンさんの曲は、他のクラシック曲とだいぶ違って、音楽以外の成分もかなり多めに感じる。
なので、シューマンさんに限っては、音楽以外のエピソード的な事も、ちょっとくらいなら鑑賞の足しになるのかな、と思い直した。

…で、シューマンさんについて色々調べ直して、大事そうな部分を厳選して心に留めた。


★シューマンさんの伝記的な話の中で重要そうな事

・川大好き
・末っ子が全然関係ない人に似てる


…うん、こんなもんかな。


暗譜自体は2日に分けた。
そんなに音は多くないんだけど、何か進み方がこんがらがって頭に入りづらかった。

覚えてる最中、シューマンさんのうねりまくった感受性が垣間見えた。
これは、どう理解すれば良いんだろ、と思った。
で、シューマンさんの曲に深入りしてそうなブログ等を色々読んでみたけど、特に参考になるような説明は見つからなかった。

う~ん、やっぱこの人はちょっと計り知れないなぁ、と思ってた矢先、ある話を思い出した。


「シューマンの曲はどれも、何かこう、顔のパーツが中央に、みゅい~ん、って寄ってく感じ」


何言ってるんだこの人、と思った。笑
全く理解できなかった。

でも確かに、弾いてみると、何かが渦をぐるぐる巻きながらだんだん小さくなってドリル化する、ってイメージがとても近い、と思った。
なるほど、「顔のパーツが中央にどんどん寄ってく感じ」とはこの事か、と思った。笑

他の曲でも、クライスレリアーナなんか特にそんな感じだ。




…よし、アナリーゼ完了。


で、弾いてみた。

あぁやっぱ難しい( ;´Д`)

でも、何ヶ月か細々と弾いてれば、そのうち弾き合い会とかでも弾けるかな、とは思った。


- 完 -
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コメント

いもコン

こんにちは(・▽・)

変化前のシューマンの画像が兄にそっくりでビックリ(〇▽〇)
特にアゴ周辺が激似です!
そして精神がちょっくら(だいぶ?)弱いのまで似てる(=▽=;)

シューマンって本当に難しいですよねぇ
半ページだけの短い曲でも私はギブアップです(+▽+)
モル作さんのシューマン 聴ける日を楽しみに待ってます♪

2017/06/16 (Fri) 11:26 | いもコン | 編集 | 返信

やぢま

崖の上の楽しき農夫♪
一ページだけの曲なので弾いてみても良いかと☆

彼の曲ってあと一歩で狂気に陥りそうなくらい偏執的にこだわって
一音一音しつこくしつこく作り込んである感じがします。
『初めての悲しみ』を弾いてみて芸術性が高いのは十分解ったのですが
音の数が少ないのに密度が濃くてげっそりしてしまいました・・・。

でも好きな人にはあれがたまらないんだと思います。

2017/06/16 (Fri) 22:34 | やぢま | 編集 | 返信

モル作

いもコンさん

そうですか、似てましたか。笑
メンタルは、時が来れば後からでもそこそこ鍛えられますね!

シューマン、音の進み方が独自なんですかね。
単純そうな曲なのに、暗譜まで結構時間が掛かりました( ;´Д`)
まぁでも、そこそこの出来でなら、この曲はもう2〜3週間弾いてれば人前で披露できそうな手応えになりました。
他の曲は、どれもやばそうな妖気が出てました。笑

2017/06/17 (Sat) 10:30 | モル作 | 編集 | 返信

モル作

やぢまさん

こどものためのアルバムは、本当は名曲集ですねぇ。
楽しきポニョは、弾いてみると結構良かったりしますかね。

確かに偏執的ですね。
普通ああいう類の突っ走るクリエイターって、結局は寡作に陥って歴史に淘汰されちゃいそうに見えるんですが、シューマンさんはよっぽど才能あったんでしょうねぇ。
あの激戦区の時代を経て巨匠として残るなんて凄すぎますな( ;´Д`)

ちょっと弾いてて疲れるけど、そのうち深入りしてみたいなぁ、と思ってます。

2017/06/17 (Sat) 10:32 | モル作 | 編集 | 返信

ゆきなぎ

シューマンさんの人生、すさまじいので、それを読んだ印象が残ると何か後味悪くなりますw;

シューマン、今まではトロイメライしか弾いたことなく、今、ハオチェンちゃんのCDで聴いているのですが、とても手ごわいと作曲家と思います。
簡単そうでも、簡単でなく、譜読み段階では全く曲にならないという感じで。やぢまさん(今度は間違いません!)の言われる、密度の濃さというのがとてもしっくりくると思いました。

トロイメライは当時、人からのリクエストで弾いたのですが、同じ音型が繰り返されるようで非常に奥行きがあり、1音1音考えて弾かねばならない感じがありました。結局、安物デジピであったことも合わさって、無難にさらっと仕上げましたが、消化不良感が残り続け。今でも、弾きなおしたいけれど、それはじめたら、ドはまりして終わらなそうでこわいものがあります。

2017/06/18 (Sun) 00:07 | ゆきなぎ | 編集 | 返信

モル作

ゆきなぎさん

シューマンさん、独身時代の時点でも結構大変そうなのに、その後は更に激化するので、かなり気の毒ですね( ;´Д`)
まぁ、良い事もあったんだろうけど、ダメージでかそうな事も多いですね。
しかも、後世まで記録されて公開されてしまっているという。笑

トロイメライは、先日のコンサートで、本当に綺麗だと思いました。
弾くとなると、難しそうですねぇ( ;´Д`)
でも何となくですが、ゆきなぎさんと相性良さそうに感じました。

なるほど、密度ですか。
私はまだ初めての曲を練習してる最中ですが、手の移動だけで考えると単純なのに、なぜか身体で学習しづらいというか、進歩がちょっと遅いです。笑
難しいだろうな、とは思ったけど、何というか不思議な感覚を伴う難しさですね。
異様に疲れます。笑

そのうち余力ができた際には、また何かシューマンさんの曲も是非弾いてみて下さい。

2017/06/18 (Sun) 13:05 | モル作 | 編集 | 返信

くだダヰナ

>批評家とかやってしょうもないレトリックばっかり使ってて、結構頭悪そうだな、みたいな印象もあった。笑

そうなんですかww

それに対してモル作さん頭良すぎです!!
コンサートの記事といい、この記事といい(読書の記事とかも)、解釈の独特さ、鋭利さ、しかもニヤニヤせずにはいられなくしてくるネタの挟み方w

かねがねモル作さんのひねくれ兄貴っぷりにちょっと親近感を覚えておりましたが、レベルが凄すぎる・・・!御無礼をお許し下さい_(._.)_

自分なんて、クラシックとかもうさっぱりで、「そういやミンサガ(ロマサガ1リメイク)に「金のトロイメライ」っていう技があったなー」ぐらいしか思いつかないどうしようもないゲーム脳ですww

>・シューマンさん:キアリーナ

なんかこれも凄そうですが、パーティ全体の毒を一気に取り除きそうなあれの上位呪文っぽいタイトルなんで、すごい楽しみです!!

地獄のミサワwwww

クラシックって基本、選ばれし者以外触れられないものみたいな恐怖感しかないんですが、モル作さんの文章読んでると、クラシックも「この世のもの」なんだなって思えてくるから不思議ですw

2017/06/20 (Tue) 00:15 | くだダヰナ | 編集 | 返信

モル作

くださん

くださん
ひねくれ兄貴。笑
一瞬、新しいハンドルに使わせてもらおうか迷いました。笑
これは、Tシャツポイント3倍クラスですな( ;´Д`)

確かに、クラシックって、妙な敷居がありますね( ;´Д`)
作った人達に取ってはリアルタイムな音楽だったはずなのに、周りの人達が長年掛けて妙なレッテルを貼りまくっちゃった印象です。
ピアノやってる人やクラオタの中には、強烈な選民思考を醸し出してるグループもあったりするし。笑

曲自体は純粋に面白いのも多いし、時代別の共通点を楽しんだりもできるので、賞味期限が長いジャンルだなぁ、とは思います。
本当は100年くらい前に賞味期限が切れてる曲も多いとも思うけど。笑
ゲーム音楽は結構、クラシック曲をパロってたりするのも多いので、両方かじるとかなり面白そうな気がします。

私も最初、毒消し呪文が浮かびました。笑
シューマンさんはあんまりネタ扱いすると、色々湧いてきそうなのでそろそろ自重しますが、もっとピアノ上手くなって何曲か深入りしてみたいなぁ、と思います。

2017/06/20 (Tue) 10:33 | モル作 | 編集 | 返信

くだダヰナ

モル作さん

>一瞬、新しいハンドルに使わせてもらおうか迷いました。笑
これは、Tシャツポイント3倍クラスですな( ;´Д`)

!?
やったぁあ!!ヽ(`▽´)/ありがとうございます!!(実は、気ぃ悪くされないか後からちょっと心配してましたw)

>作った人達に取ってはリアルタイムな音楽だったはずなのに、周りの人達が長年掛けて妙なレッテルを貼りまくっちゃった印象です。

そんな感じですねぇ。
まあ、選民思考刺激すれば、顧客ロイヤリティは上がるだろうし、単価も高めに維持できそうだからビジネス的にはいいんでしょうけどw ただ、新規さん入りづらいと先細りの懸念もあるし、難しいとこですよねw

解釈、楽しみ方の自由は堅持しつつ、ファンの振る舞い、空気で愛するジャンル、界隈を守り育てるには・・・とか、人の価値観のバイアス(遠くのもの、古いものを過大評価してみたり、近くのもの、新しいものを過小評価してみたり)とか、しょうがない認識の癖みたいなもんなのかなぁとか、いろいろ考えさせられますw もちろん「時の風雪に耐えし本物」ってのもあると思いますけど

>曲自体は純粋に面白いのも多いし、時代別の共通点を楽しんだりもできるので、賞味期限が長いジャンルだなぁ、とは思います。

自分もどっちかというと、次々使い捨てられていく流行よりも不易の方がいいなぁって気はあるんで、興味はあります!ただ、まだまだ絶対音楽を聞ける耳がないので、

>ゲーム音楽は結構、クラシック曲をパロってたりするのも多いので、両方かじるとかなり面白そうな気がします。

ゲーム音楽とモル作さんはじめ、皆さんの記事をとっかかりにして、ゆっくり少しずつ知識集めて行こうと思います!

2017/06/23 (Fri) 00:46 | くだダヰナ | 編集 | 返信

モル作

くださん

モル作君も成仏した事だし、何か新しいハンドルにしよっかな、と迷ってるんですよ実は( ;´Д`)
しかし、悩ましい…

クラシック音楽ってビジネス的にはドカンとは来ないものの、確かに意外と安定してそうですね。笑
影でうはうはしてるおっさんがいそうです。笑

素人クラシック批評家的な人達からの取り扱われ方にはドン引きしつつも、ジャンルそのものは好きなので、自分的には、付かず離れずの位置をキープしたいなぁ、と思ってます。

くださんは、記事での解析っぷりから、クラシックに踏み入ったら水を得た魚になれそうな想像をしてます。
大技使いのバスティンに免疫ができてますからね。笑

私も好みはクラシックに寄りつつも、色んな曲をやってきたいので、今後も色んな刺激をし合えたら良いなぁ、と思ってます。

2017/06/23 (Fri) 19:39 | モル作 | 編集 | 返信

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